外国人選手整備の焦りがハートを射止める要因となるか楽しみだ。
韓国・斗山ベアーズがメッツからFAになっているアンドリュー・ブラウンと入団交渉をしている。
ブラウンは30歳。外野手で主にライトを守る。ほかにもレフトとファーストもできる。メジャー4年間で144試合 打率.220 本塁打14 打点45という成績を残している。自身の印象では調子の良いときは集中的に打つが、打てないときはとここん。好不調の波が激しい。しかしマイナーでは720試合 打率.286 本塁打135で長打率通算が.521。この長打力に魅かれて斗山は交渉をしている。
チームがブラウンを狙う理由は焦りと去年の成績からではないか。韓国では昨年から各チームの外国人枠が上限3名に増えた。(今季から1軍加盟のKTウィズは2016年まで4名獲得が可能)現時点で海外の選手の整備を終えていないのは斗山とSKのみになっている。昨年の斗山のチーム打率は.293。9球団中3位だ。それに比べ得点が687。ホームラン数108。それぞれ6位・7位と攻撃力・長打力不足であることは明確であるからだ。マイナーの成績からの高い長打率が貧打解消の起爆剤となると考えているのだろう。
韓国の記者によると日本の球団もブラウン獲得を狙っているというのだ。これまで複数球団と交渉したと言われている。これは予想だが、交渉したのはロッテやヤクルトではないかと見ている。ファーストとして獲得となればデスパイネをDHにまわすと枠が空く。ヤクルトは成瀬と大引の獲得に成功したが、長打のある外国人選手はバレンティンとミレッジ。ミレッジは今季復帰かどうかまだ不透明だ。日本の球団は近年、新外国人に対しての年俸や契約金には慎重だ。獲得が発表された全21人のうち、1億円を超えているのはわずかに5人だ。
ガビー・サンチェス(楽天) 2億5000万円
ローガン・アンドルセク(ヤクルト) 1億5000万円
リック・バンデンハーグ(ソフトバンク) 3億円
ウィエド・ルブラン(西武) 1億2000万円
ヘスス・グスマン(広島) 1億800万円
ブラウンがどこかの球団に入団するとしたら8000万円くらいではないだろうか。打力が良くても守備がまずいという評価を受けている。打力を生かすなら外野よりもファーストで起用したほうがまだ活躍が見込めるからだ。現状はというと日本との交渉はあまり進んでいないようだ。斗山は獲得に向けて絶好のチャンスといえる。もし、お金の面でうまくいっていないというのなら斗山は1億円以上は出す気持ちでいるようだ。それほど入団交渉には自信をみせている。噂では韓国の方に気持ちが傾いているという。
獲得するのは斗山か!?それとも日本の球団か!?出場機会を得て活躍する姿を1番楽しみにしているのはブラウン自身だろう。今後の動向に注目していきたい。どちらを選んでも自身は活躍を期待したい。