姜正浩 海賊になって暴れろ! 韓国プロ野球

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「Korean Road to Major」 韓国人メジャーへの道。

韓国・ネクセンヒーローズからメジャーのパイレーツに移籍した姜正浩(カン・ジョンホ)。KBOを経由して初の野手メジャーリーガーとなった。

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(参考:姜正浩 2014年シーズン全本塁打集 40本)

彼の魅力はバットコントロールと長打力。韓国メディアは「メジャーでもホームランは打てるのか」「パイレーツでレギュラーを獲ることはできるのか」と議論になっている。試合に出るにはポジションを確保しなければならない。姜正浩は本職は遊撃だが二塁と三塁も守ることができる。パイレーツは複数ポジションをこなす能力も高く評価した。つまり打撃と守備の大きな武器を携えて新天地に挑むことになる。

昨年のDeNAキャンプに姜正浩は招待選手として参加した。ネクセンとDeNAとの交流目的だったようだが、今考えてみると海外移籍のための体験だったように思える。韓国との練習内容や環境の違い、言葉の壁。メジャーに行くことを想定しての経験だった。キャンプ中は同じ遊撃の白崎浩之や捕手の高城俊人といった若手選手と食事に行くという場面もあった。チームに溶け込めたのは姜正浩自身の向上心にあった。当初はネクセンのユニフォームで参加していたが途中からDeNAの上着に変えた。日本語も少しずつ話せるようになったそうだ。中畑監督も「招待選手でなければ、ぜひ欲しい選手」と絶賛したほど。

自身が海外選手に対して心配していることは1つ。環境だ。球団側の整備も大切だが、プレーするのは選手自身。姜正浩もパイレーツに馴染むため、去年のキャンプのような行動ができるかで成績にも影響するのではないか。理想の形は先日、ブルージェイズと再契約した川崎宗則だ。彼はメジャーでのレギュラーではないものの、明るい性格とおちゃめさでチームの人気者になった。2人のプレースタイルはまったく違うものの、複数ポジションをこなせる点は同じ。選手としてプレーで結果を出すのは必要不可欠だが、チームメイトから「お前が必要だ」と言われるほどの信頼を得たいところだ。

契約は4年。その後は球団が選択権を持つことになっている。限られた時間でワールドチャンピオンというお宝に導くことができるか。海賊(パイレーツ)の一員となった姜正浩がメジャーという荒波に負けずに立ち向かっていく姿に注目したい。すべては自分のため、これからのKBO選手のために。道しるべになる姜正浩の責任は大きいに違いない。

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