北からの挑戦者の誕生もそうは長くはないはずだ。
ロシア野球について調べていると日本の支援団体を発見した。団体名に目を惹かれたわけで紹介したい。
団体名は「NPO法人世界ベースボール普及協会」。代表は伊藤基治氏。神奈川県・横須賀を中心に活動している。ロシアという広大な土地の中でもハバロフスクを中心に野球普及活動を行っているようだ。横須賀のFMラジオで法人の宣伝やロシアの野球事情について伝えている。主に実績として現地での野球講習会や日本での野球少年指導がある。
ホームページを見る限りでは昨年の目立った活動実績はなさそうだ。2013年には日露交流の一環として横須賀の中学生チーム(シニア)と試合を行った。野球普及が目的のようだが、重点を置いているのは国際交流。
第1段階の交流を通じて野球を知ってもらうのは良い方法だ。問題はいつ第2段階、指導者伴ってプレーを指導するかだ。現在のハバロフスクの野球人口は200人。指導者はわずか3人という状況。人口を増やすためにロシアの伝統スポーツ「ラプター」からスカウトするのも1つの方法だ。
(参考:ロシアの伝統スポーツ ラプター)
一方で指導者だが、神奈川県ということで横浜DeNAが派遣するのもよいだろう。TBSから譲渡される前は中国プロ野球を支援していたそうだが、その後の進展はない。2012年当初「球団の立て直しに精いっぱいだ」と球団関係者は話していた。今はチケットや企画といった我々ファンが驚くことばかりをするベイスターズ。ここでロシア野球を支援すると発表すれば「なんでロシアなんだ!?」と注目を集めることになる。巨人がコスタリカ、ロッテがニュージーランド。他球団も海外の野球支援に乗り出した今、DeNAも支援の波に乗ってほしい。
3月に侍ジャパンは欧州選抜と試合をする。今後はヨーロッパ野球も注目されていくだろう。ロシアも欧州連盟の仲間。一般的に「野球やってるの?」と野球のイメージが湧かない国を少しずつ支援することが本当の野球普及につながると信じている。ロシアを支援するのはベイスターズだ!
今回はNPO法人の存在を知ってほしい。マスコミで積極的に宣伝をしたいそうだ。マスコミ関係の方、ご検討をお願いしたい。
(参考:NPO法人 世界ベースボール普及協会 ホームページ)