16年目の復活へ 背中で引っ張るキャプテン! ハンファの決意。
金泰均(キム・テギュン)を覚えているだろうか?2010年から約2年、千葉ロッテに在籍した韓国人内野手だ。当時、ロッテリアでは「テギュンバーガー」が販売されるほど背番号52は目立った。現在は韓国・ハンファイーグルスに所属している。キャプテンとして最下位に沈むチーム復活のキーマンとなっている。
(参考:2010年初ホームラン)
金泰均は現在行われているキャンプで三塁手を守っている。レギュラーだが一塁かDHのみの出場に限定されている。試合に出場できる方法を増やし、ほかのポジションでの新戦力発掘が目的だろう。
元々、ハンファに入団した際は三塁手だった。通算でも100試合は出場したことがある。
日本の高知で行っている第1次キャンプ。新監督 金星根(キム・ソングン)の鬼のようなノックが始まった。よく「千本ノック」でしごくという言葉を聞くことがあると思う。ここでは「500本ノック」になっているのだ。数が少ない?分、ほとんどの打球がダイビングキャッチをしなければ捕球が難しそうな打球ばかり。そこまで金泰均に厳しくするのは昨年の10月28日。金星根の監督就任会見にあった。
「金泰均は33歳になるが、体の動きを20歳にしなければならない」
その言葉通り、監督は秋のキャンプから三塁の守備に金泰均に就かせている。まだ正式にコンバートが決まった訳ではないが、体のキレを取り戻すためにある。もちろん今までのポジションの一塁の練習も並行して継続中だ。
「NAVER」を見ているとKBOはキャンプ特集をしている。チームの記事はオレンジの「ハンファ」のものが目立つ。話題の中心は監督。助っ人として元DeNAのナイジャー・モーガンを獲得。FAではサムソンのエース格だったペ・ヨンスも入団している。そして今回の金泰均と話題は尽きない。
チームは3年連続の最下位に沈む。昨年のチームの記録、防御率は6.35・得点619・失点889と3項目最下位の結果。「負け癖」が蔓延している現状だ。チームの補強もそうだが、キャプテン自身のコンバート?こそが大きなテコ入れかもしれない。
韓国は今年から正式に10球団制として144試合を戦うことになる。試合数が従来の128試合から増加した今、4年連続最下位は絶対に避けたいところだ。金泰均はハンファでの優勝をまだ味わったことがない。球団自体の韓国シリーズ制覇は1回のみ。リーダーとして今季の結果に懸ける想いは計り知れない。今年は何かやってくれるという周囲の期待も強い中、「オレンジ鷲軍団」は下剋上に向けて着々と準備が進められている。
今年の金泰均・チームの躍進から目が離せない!