韓美オールスター開催か!? 韓国プロ野球

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気になるニュースがあるので紹介したい。

KBOの事務総長を務めるヤン・ヘヨン氏が文化日報のインタビューの中で注目の発言をした。「韓国・ソウルで韓美オールスター戦開催を推進したい」というものだ。

※「美」とはアメリカのこと。韓国語で美国(ミグク)という。

これまでヤン事務総長はメジャーのオールスターチームと対戦したい願望はもっていたようだ。昨年、日米オールスター戦のように韓国も同じように話題を呼べるか試したい意向がある。これもオリンピックで野球競技の復活のため。実現すれば韓国国内初のオールプロで挑む試合となる。

ただし懸念する部分もある。試合の日程調整だ。事務総長は11月の開催を目指しているようだが、11月には世界ランキング上位12カ国が集結する「プレミアム12」が控えている。日程と同時に人選はどうするのかという問題も出てくる。

プレミアム12の開催は11月8日。韓国シリーズ終了が例年通りならば10月下旬か11月1日。つまり約1週間で臨まければならない。まだ韓米戦は決まっていないものの、主力組は強行スケジュールになってしまう。一部ではプレミアム12に1軍半の選手を出場させ、オールスター戦には主力組を出せばよいという声も挙がっている。

メジャー側も主力を出すのかは疑問だが「国内」を考えると優先順位はアメリカ相手なのかもしれない。

また韓国代表の監督は国際大会によって流動的だ。

キム・インシク(元ハンファ監督 06年 09年 WBC)
キム・ギョンムン(現NC監督 08年 北京五輪)
チョ・ボミン (現KT監督 10年 広州アジア大会)
リュ・ジュンイル(現サムソン監督 13年 WBC)

国際大会ごとに監督が代わるのではチーム編成にも時間がかかってしまう。そのために代表専門監督を立てる予定だ。侍ジャパンの小久保裕紀監督と同じ形となる。

オールスター戦に関してはこれから具体的な中身を決めていく予定。しかしオリンピックのためとはいえ、プレミアム12を軽視しているように感じてならない。ヤン事務総長も「オリンピックまでに小さな国際大会を積み重ねることは大切だ」と語ってはいるものの、日程をなんとか上手く調整できないだろうか。WBCが3月。プレミアム12が11月。各国リーグの日程を調整したとしても交流試合ができるのは11月下旬か12月初旬が適切ということか。

事務総長も国際大会を積み重ねるという点は自身も賛成だ。オリンピックを1つの区切りとしても国同士が試合をすることによってその国での野球の存在の認知度アップにも通じる。今後はWBSC(世界野球ソフトボール連盟)も日程という面で各国の代表者と細かな調整をしなければならないだろう。

韓国・アメリカとの試合が実現するのかKBOの今後の動向に注目だ。

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