CPBLのホームラン不足を解消するのはこの人物だ。
ユニフォーム全身が黄色のチームが台湾に存在する。それは「中信兄弟エレファンツ」だ。現地での表記は「兄弟象」。現在は阪神に在籍したこともある鄭凱文と林威助がいる。日本人選手はいないが、過去には真田裕貴(現福島ホープス)が在籍し、最多ホールドのタイトルを獲得している。
(出典:BALLPACKER~野球の歩き方~ http://ballpacker.exblog.jp/848295)
昨年はシーズン最下位に終わった兄弟。チーム打撃成績に目を向けてみると打率.267(3位)ヒット1083(3位)本塁打52(3位)得点430(最下位)という成績。投手成績は4球団上位だが、打てなかったことが最下位の原因といってもよいだろう。
打線にテコを入れるべく長打力のある助っ人を獲得した。その名はジェイム・ペドロサ。右投両打の内野手。本職は遊撃だが二塁や三塁も守ることができる。
(参考:ペドロサのバッティング練習)
昨年はクリープランド・インディアンズの2Aに在籍。成績は21試合 打率.358 本塁打2 打点7。メジャーには上がれず最高は3A。8年間で904試合 打率.278 本塁打79 打点411。
彼の魅力は「長打力」。打者の評価する指数の1つ「OPS」(長打率と出塁率を足し合わせたもの)の通算は.789。この数字は格付けされているランクによると「C」であり「良い」ものになっている。
CPBLは全体的にホームラン不足。昨年の本塁打王の数は18。チーム全体でもトップの統一で55本だ。試合数が120ということも関係しているのだろうが、これでは淋しい。
台湾のシーズン最高本塁打数は33だ。2006年から3年間統一に在籍したティルソン・ブリトーが記録を持っている。球界の本塁打不足解消のため、ペドロザはやってきたのだ。台湾全体でも彼の長打には注目している。25本打つことができればチームの優勝もグッと近くなることだろう。
つい数日前に来台したばかり。背番号は2にきまった。本人は「1番好きな数字は6だけど、背番号2はデレク・ジーターがつけていた番号。だから選んだんだ」と語る。
ジーターといえばニューヨーク・ヤンキースの伝説のキャプテン。同じ遊撃手としてペドロサは「キャプテン」に近づくことを決めたのだ。
台湾のシーズン開幕は3月21日。「台湾のジーター」がホームランという名の花火を連発できるのか。本物に近づけるかどうかはこの1年の成績にかかっているのだ。
※タイトルの「佩卓」とはペドロサの登録名。発音は(ペイジョォ)だ。
台湾の選手の名前を覚えれば、漢字博士になれること間違いなしだ!