台北で開催中の企画展「棒球英雄展」をレポート中。晴天の中、集まったファンに日本人がこっそり混じっている。
「いったい、いつ中に入るんだ!」と感じていた方に朗報だ。今回から展示物のレポートがスタート。なおこの特別展の特徴の1つとして9種類の展示コーナーで形成されている。野球の9イニングを意識したもので発想が素晴らしい。それに沿って9回シリーズでお届けする。(一気に紹介する回もある)
それではプレーボール!
最初は焦点を当てている4選手の軌跡を辿っている。主に獲得したトロフィーや着用したユニフォーム、記録の展示コーナー。
※4選手(陽岱鋼・王建民・郭泓志・陳金鋒)
陽岱鋼のユニフォーム。なぜかビジターユニフォーム。北海道の宣伝をしているのだろうか。
郭泓志のユニフォーム。現在は統一ライオンズに所属している。クローザーとして活躍中。
こちらは王建民。ヤンキース時代、最多勝を獲得した。13年WBCではシンカーで日本を苦しめた。
陳金鋒。台湾人初のメジャーリーガー。この日のVIPだ。
照明は暗いが、展示物がきらびやかのため 貴重品がとても目立つ。
全員現役選手ではあるが、昨年までの成績を示したものがあった。
特に陳金鋒の代表選出回数は際立っている。なんと17回。台湾のために尽くしてきたゆえに「国民的打者」と呼ばれる理由だ。
この展示物の後ろに目を向けるとメジャーリーグカードを発見。
日本人選手も登場している。
マリナーズに所属した城島健司。
トルネード投法の野茂英雄。
マーリンズに移籍が決定したイチロー。
ゴジラこと、松井秀喜。
9年ぶりにに日本に復帰した松坂大輔。
同じアジア人としてライバルのように火花を散らして対決する。企画展の名前から4人のことしかやらないと思っていたが決してそうではなかった。日本人プレーヤーたちは台湾でも有名なのだ。これも今、日台両国を繋いでくれる陽岱鋼の力が大きい。この企画展に来た日本人として感謝の気持ちを伝えたい。
ちなみに台湾のファンの様子はひたすら各選手の名前を呼び、シャッターを興奮気味に切っていた。特に親子連れの熱気は凄まじい。日本でもこの光景はなかなかお目にかかれない。やはりみんな野球が好きで堪らないのだ。
最後に厳選写真を公開。
次回の「2回の攻防」は野球の戦略について。野球は初めてという方にオススメだ。