3月1日まで台北で開催中の棒球英雄展。そのレポートをしている。自身は2月13日に参加した。
今回は9つの展示物のうち3種類を紹介する。
まずは3番目の展示物。シアターだ。
これは今回の企画で焦点を当てている4人の選手(陽岱鋼・郭泓志・王建民・陳金鋒)のインタビュー映像が流れていた。肝心の画像がないが、面白い点があった。陽岱鋼が中国語で話していること。台湾出身のため普通のことだが、日本ではなかなか聞くことができない。字幕が付いているとはいえ、理解するのは難しい。そのため整理すると日本ハムに入って影響を受けたのは4人いるそうだ。小笠原道大・稲葉篤紀・金子誠・新庄剛志。プロの意識や練習でのひたむきさが1番心に残り、現在の自分がいるのは4人のおかげだと述べていた。
ちなみに映像の中で陽岱鋼のことを「微笑的太陽王子」と表現していた。そう言われてみると確かに笑顔がまぶしく、ハツラツとしたプレーを魅せている。やはり台湾の報道陣はネーミングセンスが抜群。もし、自分にあだ名がほしいならばお願いしてみるとよいだろう。きっと面白く、格好いい名前を名付けられることを約束する。
次に4・5イニング目に同時に入る。
同じ場所に2種類にあったためだ。
※順番が逆になるが5イニングからスタート
なんと室内球場があるではないか。
ここではプレーヤーになりきって模擬プレーができる場所。
マウンドにはこの人が立っていた。
郭泓志だ。現在は統一ライオンズで抑えを務めているが、もう最終回なのだろうか。
ベンチには先発してのんびりしている人も。
王建民。自分の役割を果たした満足感で溢れている様子だ。
郭泓志の後ろには盗塁に成功したあの人が。
陽岱鋼。「微笑的太陽王子」の割には笑っていない。
一方で別のベンチを見るとなぜか手を挙げて待っている人がいる。
陳金鋒。一体何をしたいのだろうか。
グラブやバット、ヘルメットを自由に使えるためすぐに選手に早変わりだ。郭泓志の球に挑戦するファンが数多くいた。
次はタイムスリップで4イニング目に戻る。
入口付近ではアンパイア視点から見る球筋を観ることができる。ストレート・スライダー・カーブといったもの。臨場感があってたまらないコーナーだ。
これで球筋を観察できる。球場では変化球の判別は難しいが、アンパイア視点だと違いが正確にわかる。審判は目が命なのだ。
これで「3・4・5イニング」の紹介は終わりだ。球場のつくりにしてファンを引き込む方法はすばらしい。まるで千葉ロッテのミュージアムのようだ。ここまで5種類を見てきたが、野球初心者にとても優しい内容になっている。野球を知るならここ。棒球英雄展へ行こう。
3月1日まで台北、国立科学教育館7階で開催中だ。