ラミゴの親子 蘭斯父と蘭斯佛 台湾プロ野球

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台湾プロ野球で親子鷹。登録名が面白い。

少年野球では親が監督で子供が選手という構図を見かけることがあるだろう。プロ野球でも今年似たようなことが。巨人の川相昌弘ヘッドコーチの息子である川相拓也が同じ巨人に入団したのだ。親子鷹の誕生だ。

台湾でも同じことが起こったのだ。Lamigoモンキーズの巡回打撃コーチに就任したカルネイ・ランスフォード。この人物は今年から助っ人投手として入団したハレド・ランスフォードの父親なのだ。

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父親のカルネイ・ランスフォード
(出典:The Baseball page.com http://www.thebaseballpage.com/players/lansfca01

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息子のハレド・ランスフォード

(出典:Newsdays http://www.newsday.com/sports/baseball/long-island-ducks-vs-york-revolution-pictures-1.8852501?image=3

息子であるハレドの登録名は「蘭斯佛」(ランスーフー)。一方のカルネイはというと「蘭斯父」(ランスーフー)だ。同じ発音。見分けるために球団は親の名前に「父」を入れた。台湾では同じ名前の選手が在籍した場合は見分ける方法がある。

1. どちらかをファーストネーム(名前)にする。

2. もう片方をファミリーネーム(名字)にする。

日本でも同様なことはするのだが、もっとわかりやすいことをする。
※川相親子を例に挙げる。 親・川相昌弘 子・川相拓也

1. 片方を名字だけにし、一方を名前もいれる。→ 川相・川相拓
 
2. 片方をフルネームにし、一方を名前だけにする。 →川相昌弘・拓也

3. 片方を名字だけにし、一方にイニシャルを加える →川相・T-川相

ほかにも方法はありそうだが、台湾のように「父」と明記することはないだろう。

野球漫画「野球狂の詩」でも似たようなことがある。

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作中に登場する東京メッツには親子選手がいる。親・岩田鉄五郎投手・息子の岩田清投手。登録名は岩田・岩田清なのだが、優勝が懸かった試合において監督が選手交代を急いでしまう。「リリーフ・岩田父」とコールしてしまう場面がある。間違って伝えてしまっても問題なく通ってしまうのも漫画の世界ならではだ。

今回のランスフォード親子の場合はコーチと選手の間柄のため間違えられることはないと思う。

日本も台湾のように登録名により遊び心をもたせたほうがよいのではないだろうか。当事者の二人はどのように感じるかはわからないが、目立つ方法の1つだ。

息子がLamigoの投手陣をけん引し、父親がチームの打撃成績を向上させる。与えられた場所でそれぞれが能力を発揮できるのか注目されている。試合を単純に楽しむのもよいが、親子のやりとりを見てみるのもまた1つの楽しみ方だ。

親子鷹 「蘭斯父」「蘭斯佛」のドタバタ劇も今年のLamigoの見どころなのだ。

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