ユン・ソクミン KIAへ復帰 メジャーは辛かったか  韓国プロ野球

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KIAタイガースの監督、キム・ギテの余裕はこうなることがわかっていたからなのか。

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メジャー・リーグのボルティモア・オリオールズに所属していた韓国人投手、ユン・ソクミンが古巣に帰ってきた。

BBH2009 WBC SPユン・ソクミン(韓国)
コナミデジタルエンターテイメント


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(KIAタイガース時代のユン・ソクミンのユニフォーム)

ユン・ソクミンは2013年シーズン終了後、FAを行使してオリオールズに入団。将来のエース候補として期待が大きかった。初挑戦だった昨年、負傷と不振によりメジャー昇格はならなかった。3Aで先発・中継ぎを兼任して23試合に登板。95回3分2を投げ、4勝8敗・防御率5.74という成績を残した。

その後、契約を破棄(戦力外)となって古巣のKIAタイガースに復帰することになったのだ。4年90億ウォンという過去最高の契約。

ユン・ソクミンは復帰が決まったあとの一問一答のインタビューで次のように答えていた。

「復帰を決めた理由は球団関係者がアメリカまで来てくれたこと。これまではロサンゼルスで自主トレをしていたが、国内復帰するならKIAしかないと思っていた。オリオールズを退団する際は球団側と直接は会話していない。すべて代理人に任せていた。国内での登板はオープン戦中盤ごろになると思う。急に復帰が決まったので早く家に帰りたい(笑)」

答えている内容から昇格できなかった悔しさよりも復帰する嬉しさが勝っているようだ。移籍前まではKIAでエースとして活躍していた。これにより今シーズンはチームの左右エースが復活する。ちなみに左のエースとは阪神が興味を示しているヤン・ヒョンジュンだ。2009年の日韓クラブチャンピオンシップで巨人相手に先発した経験もある。

急なエースの復帰で心強い戦力補強ができたKIAタイガース。日本での練習試合で全敗しても雰囲気がよかったのはこれが理由だったのかもしれない。新球場となった本拠地「KIAチャンピオンズフィールド」。新しいマウンドで躍動する姿をファンは待っているのだ。

今回で韓国リーグを経由してメジャーに挑戦した投手はドジャースにいるリュ・ヒョンジンだけとなった。昨年はヤン・ヒョンジュンほか、SKのキム・グァンヒョンがポスティングで移籍を試みたが実現はならなかった。これからの韓国人投手への評価が今後変わっていくかもしれない。

※KIAチャンピオンズフィールドは7月開催予定である大学スポーツの国際大会で野球競技の会場になる。

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