値段は高いのに売上好調。野球熱は飛び散っている。
台湾はひとあしお先にシーズン開幕。3月21日に桃園国際棒球場で行われた中信兄弟エレファンツvsLamigoモンキースの試合。過去最高の開幕観客入場者数を記録した。
※ 04年 興農ブルズvs兄弟エレファンツ 18,342人 → 15年 18,413人
プレーもさることながら、「デジタル野球」の分野でも盛り上がりを見せている。以前、紹介したアプリのことだ。
簡単にいえば「パ・リーグTV」の台湾版だ。今回は3種類の販売形態があり、有料のスタンダード・アンドンテージの2種類は冗談でも安いとは言えない。
・スタンダード・・・699元(約2796円)
・アドバンテージ・・・1299元(約5196円)
それでも台湾のファンは購入している。「CPBL TV」をか運営している連盟関係者によると「今回は新しく価格設定をしたが買う人が多い。ひと段落したら後期シーズンに新たなプレゼントを用意しようと思っている」と語っている。
ちなみに3月20日まで有料登録をしたファンには抽選でスマートフォンがプレゼントされることになっている。オープン戦での福袋販売もそうだがくじがとても楽しみな人が多いようだ。
実際の試合と差別化するために投球ごとの詳細や打者の得意不得意コースなど選手の詳細を知ることができる。中には球場で試合を観ながらもさらにアプリを使うというコアな人もいる。
登場してまだ2年目。連盟はまだまだビックな取り組みを考えているようだ。試合とデジタル。野球のIT化は台湾でも積極的に活用されているのだ。
実際のところ、アプリをはじめ、ケーブルテレビでも試合中継を行っている。現地記者も話していたが、ファンにどのように球場に足を運んでもらえるかが課題。試合観戦の仕方は多様化しても、問題は山積みのようだ。