既に開幕しているのに今から募集開始する不思議な球団。
台湾・義大ライノスが4月16日からファンクラブ会員の募集を受け付けることを発表した。実質、現地では3月21日からシーズンが開幕しているために「なぜ、今なのか?」と疑問が生じる。
ファンクラブ会員募集のお知らせ
(出典:義大ライノス 公式Facebookページ https://www.facebook.com/#!/EDARhinosbaseball?fref=ts)
会員募集のキャッチフレーズは
「野球が好きで、義大ライノスが好きでたまらないファンなら当然、見逃せない」
「熱愛」と書くところがファンがどれほど好きなのか表すのにはぴったりな言葉だろう。自身も2月に現地の新聞社から取材を受けた際に記事の中で「熱愛台湾棒球・熱愛亞州棒球文化」と表現されていた。つまり台湾野球とアジア野球ハマっているということなのだ。
日本の球団と同じようにプレミア・レギュラー・キッズと3種類の会員がある。順番に内容をみていく。
プレミア会員
・ユニフォームプレゼント
・ホームゲームチケット6枚プレゼント
・内野席料金50元(約200円)割引
・昨年のカードをプレミアにアップグレードするとチケット2枚プレゼント
・グッズ購入の際、10%割引
レギュラー会員
・対戦相手のカードを持参すると内野席料金が50元割引
・ホームゲームチケット2枚プレゼント
・昨年からレギュラー会員を継続するとホームチケットプレゼント
キッズ会員
・義大ライノスファンクラブの証
・球場イベントへの優先参加の権利
以上
チケットを多くプレゼントして球場に足を運んでもらいたいという必死さが伝わってくる。実際のところ、台湾でもケーブルテレビやCPBL TVというアプリがある。球場に行かなくても試合観戦できる方法があるため、球界全体での観客動員数が課題の1つになっている。
しかし、日本と違って対戦相手別のカードがあるのは面白い。4球団の球界の特徴を最大に生かしたもの。
これらの会員内容は専門家にはどのようにうつっているのだろうか。
「12球団ファンクラブ評論家」の長谷川晶一さんの評価が気になるところだ。
シーズン開幕後に会員募集する不思議な球団、義大ライノス。会員がどれほど集まるのか。数か月後に球団に問い合わせをしたい。
(写真:義大ライノスのホーム球場・澄清湖棒球場)