2015年シーズンの初退場は選手ではなく、監督だった。
4月15日にソウル・チャムシル球場で行われたLGツインズvsKIAタイガースとの試合。7回裏のLGの攻撃中に事件が起こった。
事の流れは以下の通りだ
①ノーアウトからLGのチョン・ウィユンがセンター前で出塁
②KIA ヤン・ヒョンジュンの1塁牽制の間にランナースタート
③ランナーはタッチをくぐり抜け、2塁へ
④審判はセーフと判定
⑤KIA キム・ギデ監督、抗議するも遅延行為で退場
プロ野球規則には『ランナーはベースに連結する直線から3フィート(91.4cm)以上脱して走った場合、アウトになる』という項目がある。
チョン・ウィユンがタッチを避ける際、上記の規則に違反したのではないかと抗議したのだ。キム・ギデ監督はプレーの実演を見せて審判と話し合うも遅延行為となり、今季初退場となってしまったのだ。
韓国でも日本と同じように抗議時間が5分を超えると退場という規則がある。さすがにブラウン監督(元広島・楽天)のようにベースを投げるようなことはしなかったが。
近年のプロ野球はいかに試合時間を短縮できるかが課題の1つになっている。延長戦は仕方ないにしろ、抗議の時間は5分では済まないのではないのだろうか。この行為は監督も闘っているとファンに見せる証拠になる。感情を出し、ゲームに真剣であると。最大抗議は10分にして5分まで抗議内容を聞く→5分まで審判内で協議するという形をとってもよいのではないか。現地で観戦しているファンにとってはプレーの詳細がわからない人もいる。1番大切なことは説明すること。ただ「遅延抗議で退場」より「このプレーは規則上の○○です」と言ったほうがいい。
時間短縮ばかりに気をとられて、試合の見どころが少なくなっている気がしてままならない。もっと監督は抗議をし感情を出すべき。
試合を遅らせたくて抗議しているのではないのだ。プレーがおかしいと気持ちを表し、勝利への執念をみせているのだ。
「抗議=遅延行為」と見なすのは違和感がある。
自身は今回のキム・ギデ監督の抗議を賞賛したいと思う。
https://www.youtube.com/watch?v=hOevO4ESOR4&index=10&list=PL7MQjbfOyOE23gNOookIUCQ5m29-Qszjf
(参考:You tube キム・ギデ監督が退場になった問題のシーン)