【アジアの大砲】イ・スンヨプ 大記録達成目前

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今、韓国でちょっとした盛り上がりを見せている。

要因は日本でも活躍したイ・スンヨプ。彼があと1本ホームランを打てば韓国通算400号になるからだ。

6月1日現在、日本で放った159本塁打も合わせると通算558本のアーチをかけている。韓国のみ歴代記録ではヤン・ジュンヒョク(元サムソン)の351本を抜いて第1位。日本では門田博光の567本についで第4位になる。

(参考:イ・スンヨプの399号本塁打を伝えるニュース)

5月30日にソウルのチャムシル球場で行われたLGツインズvsサムソンライオンズとの試合。第3打席にライトスタンドへ大きな1発を放った。試合後のインタビューでは400号について以下のようなコメントをしている。

※映像内での言葉

「早く400号を達成したいが、気持ちはあせっていない。そうしてしまうとスランプになってしまい、打てなくなってしまう。打席では相手投手の球だけに集中していきたい」

映像のタイトルは「これがベテランの力」となっている。技術もさることながら、発言も謙虚だ。

この日を境にファンが記念球を手にいれようと外野席に集結している。明日からサムソンは第2のホーム、ポハン球場でロッテ・ジャイアンツとの3連戦に臨む。今日(6月1日)の午後で2日の外野席が完売になったのだ。

韓国といえば応援の中心は内野席で応援団長やチアリーダーが盛り上げる形になっている。日本でいえば、社会人野球のスタイルと似ている。現在のところ、内野は300から2400席ほど空席があるそうでガラガラらしい。

選手との距離を大切にするファンが多いことから普段は外野席に空席が多い。この状況は異常の光景だ。

韓国プロ野球委員会(KBO)側もこの大イベントに向けて対策も立てている。イ・スンヨプが打席に入るたび、サムソン球団と協力してホームランボールを見分ける。関係者だけにしかわからない秘密の表示を使用する。

2003年に達成したシーズン56号のとき、記念ボールを手に入れようと虫とり網を用意していたファンもいたほど。12年の時を超えて再度、歴史的瞬間を迎えようとしているのだ。

記念すべき時に立ち会いたいのがファン心理。これは日本と変わりない。

彼の400号本塁打達成は自身も1ファンとして期待したい。日本を離れて4年。ライオンキングは現役生活を全うしているのだ。

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