韓国でも「(統一)球問題」が起こっている

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今年のNPB、シーズンが始まってからボールが飛んだり飛ばなかったり迷走を続けている。「今年の統一球にまた細工したのではないか」という声も上がっているほど。

打高投低で有名な韓国のボールはどうなっているのか。昨年行われた全576試合のうち打率.289 1162本塁打が記録された。最下位だったハンファのチーム防御率が6.35だったことから打たれすぎ。

今年のシーズンが開幕して2ヶ月。新球団のKTウィズが勝率1割台に沈んでいるのは致し方ないとしても昨年と比べてある変化が起きている。6月2日現在、リーグ全体の打率が.271 防御率も昨年の5.21から4.88に改善されている。

投手陣が整備されたからとは言い難い。韓国はストライクゾーンが広くなった噂があるのだ。昨年は防御率3点台だったチームがなかったが、サムソンが維持している。ハンファも防御率が5.74と少しずつよい方向に進んでいるといえるだろう。

その一方で打線のほうはどうか。昨年のサムソンは打率4割を超える強打を披露。まだ2ヶ月とはいえ2割8分台を記録。昨年、カン・ジョンホをメジャーに送り出したネクセンも.292と好調だ。とはいえ、リーグ全体の打率が少し下がっているのもKTの.244が原因に挙げられる。

「防御率も改善されたからホームランも減ったんでしょ」と思っていたが、そうではないらしい。これまた奇妙な現象が起きている。1試合ごとの本数が逆に増えているのだ。昨年は2.01本だったのに対し、今季は2.07本になっている。選手からバットの芯に当たらなくともスタンドに入ってしまうという声が挙がっているほどだ。

関係者もボールの反発力に疑問を抱いている。韓国は主に中国から輸入しているが納品している4社のボールがまちまち。詳しい数値は公開されていないが、基準値を超えて指摘を受けた企業もあるそうだ。来年から正式な「統一球」する話もあるが、韓国でもボール問題は解消されていない。

野球という競技において投げなければ試合は始まらないボール。シーズン、国際大会とコロコロ変わっていては選手もファンも困惑する。日本でも加藤元コミッショナーが統一球問題で辞職するなど、人生にも影響を及ぼす問題となった。いつになったら安心して試合を観ることができるのだろうか。

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(出典:doopedia http://terms.naver.com/entry.nhn?docId=1062980&cid=40942&categoryId=31946)

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