【危険】猛威を振るうMERS。韓国「球界」は早急な采配を振れるか

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野球界での対策と懸念の声。

現在、韓国で感染が拡大している「MERS」(中東呼吸器症候群)。主に38度以上の高熱やせき、息切れを起こし、下痢などの消化器官まで変化をもたらすものだ。死者が3名、隔離されている人は1600名と言われている。政府としても900以上の学校を閉鎖するなど対策を立てているが、患者は増えるばかり。6月6日の時点で新たに感染者が35人増えた。(※台湾情報)

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流行しているMERS

(出典:ハムスター速報 http://hamusoku.com/archives/8843839.html

KBO(韓国プロ野球委員会)は感染拡大を防ぐため、4日間から5日間ほど試合中止を考えている。まっさきにこの案に賛同したのはネクセン・ヒーローズ。今季からMLBのパイレーツに入団したカン・ジョンホの古巣だ。ほかの球団がどのように動くのかはまだ確認されていない。現在は普段通り、試合が行われているため正式な日程が決まっていないのだ。選手や観客の安全を考えれば1日でも早く中止にすべきだ。

この問題で懸念されるのは7月に光州で開催予定の大学スポーツの国際大会「ユニバーシアード」への影響だ。侍ジャパンも6月29日にNPB選抜と対戦するが、未だにMERS対策案は発表されていない。

一方の台湾では選手派遣に難色を示している。昨年の21Uから代表チームを指導するクルーズコーチは「MERSが流行している以上、チームを送り出すことはできない」。と語っている。

韓国球界・国際大会の行方が左右される今回の問題。予定通り開催するのか、中止にするのか関係者の判断に委ねられる。死者で出ている以上、不安の中で試合はできない。迅速な対応を願いたい。

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