2000安打は海の向こうでも達成された。
先日、中日の和田一浩が42歳11ヶ月で最遅の2000本安打を達成した。本日(6月14日)にお隣の韓国でも大記録が生まれた。
達成したのはトゥサンベアーズに所属するホン・ソンフン(38)。ソウルの慶煕大学から1999年の1次ドラフト1位でトゥサンに入団。三振が少ない捕手として1年目から111試合に出場し打率.258 91安打 16本塁打 63打点 61三振の成績。2年目以降はほぼ毎年のように2桁安打を記録し、2004年に165本で最多安打のタイトルを獲得した。
2006年にはWBC韓国代表、2009年にはFAでロッテ・ジャイアンツに移籍。前年から指名打者に転向するもスランプ知らずで安打を打ち続ける。2013年には古巣のトゥサンに復帰した。
ホン・ソンフンの2000本安打
(出典:SPOTV)
この日のチャムシル球場、NCダイノス戦で2安打を打った。右打者で初の2000本安打達成者となった。
☆これまでの達成者☆
ヤン・ジュンヒョク(サムソン) 2318本
チャン・ソンホ(KT)2071本
イ・ビョンギュ(LG) 2021本 元中日
チョン・ジョンホ(ネクセン) 2018本
※2014年終了時、チャン・ソンホとイ・ビョンギュは現役
ホン・ソンフンは試合後のインタビューで謙虚にこれまでを振り返った。
「ホーム球場で達成できてとてもうれしい。これまで記憶に残っているヒットはプロでの初安打。この記録は自分だけの力ではなく、監督をはじめ、チームメイトやファンのおかげだと思っている。自分は運がいいと感じている。
1番打つのが大変だった投手はリュ・ヒョンジン(現ドジャース)だ。ある年には1安打して打てなかったときもある。2000本はキャンプのときから意識していたが、バッティング技術を取り戻すことが重要」
選手個人としては1つの目標を達成した。次に見据えるものは何なのか。現役年数を長くすることか、チームの優勝か。日本でも山本昌やフリオ・フランコ・タフィ・ローズ、谷繁元信など40歳、50歳台の選手が奮闘している。
引退は選手自身で決めることができる。現役か記録か、何かへの想いか。色々なことが交錯しながら時が進む。ホン・ソンフンもまだ38歳。今後もどこまで記録を伸ばしていくのか注目していきたい。
本人いわく、ファイトしか自分にはないと言っているためその気持ちがどこまで続くのか。1つの区切りを終えてもプレーへの必死さがなくなることはないだろう。なくした時点で引退するべきなのだから。