オリエンタル・エクスプレス 発車オーライ!
11月に開催されるプレミア12の監督人選が行われている台湾。6月16日に体育署(スポーツ庁)、台湾プロ野球、台湾野球協会の3団体での会議が行われた。日本でも活躍し、現在は統一ライオンズのヘッド兼投手コーチを務めている郭泰源が有力視されていた。ファンから絶大な支持もあり、就任する期待が高まっている状態。
誠泰コブラズ監督時代の背番号88
(応援する郭ガール)
話し合った内容は非公開だったものの、郭泰源に対して正式に監督就任オファーをし快諾。当初は7月上旬に決まるはずがとんとん拍子で事が進んだ。
本人は謙虚なコメントを残している。
「選んでいただいた皆さんに感謝したい。力を発揮してチームを最高成績に導けるようにしたい」
過去、1度だけ代表チームを務めたことがあるが経験以上にリーダーシップや人柄を評価されての選出だろう。
自身が2月に現地に行った際、郭泰源のサインを求めてファンが大勢待ち構えていた。その人気ぶりは選手以上。近くで現役選手がファンサービスをしていたのにもかかわらず、球場を出てきた本人を見つけるとその選手そっちのけ。日本では見かけたことない場面だったが、引退して数十年経っても慕われている姿には驚愕したことを鮮明に覚えている。
これで小久保裕紀vs郭泰源のNPB経験者対決が実現する可能性が高まった。まずはグループリーグを突破してからの話だが、大会の話題が増えた。元々、野球の大会なのかもわからず、イマイチ盛り上がりに欠けているのが現状。
お互いが選手同士ならまた違ったワクワク感もあるが、監督なら采配という面で注目できる。黄金時代の西武ファン、昨年まで投手コーチとして在籍していたソフトバンクファン、世代を越えて試合を楽しむことができるのではないか。
プレミア12のベスト8以降、日本と台湾が直接対決するように両国の勝ち上がりを期待したい。