日本時代とは大違いの活躍ぶり。
2011年から2年間、オリックスに在籍したフィガロの勢いが止まらない。現在は韓国・サムソンライオンズのエースとして投げ続けている。6月19日行われたSK戦でリーグトップの2桁10勝目を挙げたのだ。
オリックス時代のフィガロ
(出典:なんJやで~ http://blog.livedoor.jp/
しかも相手は2009年WBCで侍ジャパンの宿敵だったキム・グァンヒョン。彼自身もシーズン8連勝中で負けなしだったが、黒星をつけた。
この日の2人の投球成績は以下の通り
フィガロ 7回 115球 5奪三振 8被安打 3失点 2四死球
キム・グァンヒョン 7回 104球 7奪三振 5被安打 2失点 3四死球
内容だけを見るとフィガロが負けているがそこが野球の面白さ。サムソンは8回に投手が交代したところを攻めて満塁の場面、走者一掃タイムリーで逆転勝ちしたのだ。
あんでん
これでフィガロは14試合で10勝3敗 防御率3.41となった。今季、キャンプ前に入団したがいきなり開幕投手に指名されると6回無失点で韓国初勝利を挙げる。4月は勝ち負けを行き来しながらも5月は人が変わったようにフル回転。登板した5試合すべて勝利。
日本のときも途中から5連勝したときもあるし、開幕投手を任されたこともある。似たような境遇にいるが。。。
チームが信頼するのは必ず試合をつくっていることにある。これまで登板した全試合で6回以上は確実に投げ切っているからだ(たとえ負けた試合では5失点しても)。監督のリュ・ジュンイルからの信用度も高い。
「10勝目、おめでとう。今後も勝星をどんどん積み重ねてくれるはずだ」
言葉少なめの祝福だが、いつもこんな感じのようだ。こちらとしては投手コーチの門倉健のコメントがほしいが、ブログはバンデンハークの記事で更新が止まっている。
打高投低とよばれる韓国球界。防御率が少々、高めなのは目をつむるとして来韓1年目での2桁勝利は大したものだ。二重契約問題でオリックスを退団したときは嫌な雰囲気で球界を去ってしまったが。MAX155キロの速球も健在。だが、被安打は1イニングに1本は確実に打たれてはいるが。
今季、このまま最多勝を獲ったらオリックスがもう1度獲得するのはいかがだろうか。確かに上記の問題があったが球団側は契約更新する気持ちはあった。ディクソンがいいだけに難しいか。
日本を離れても活躍しているフィガロの姿。現役を続けていることはファンにとってもうれしいことだ。しかし、問題なのは球界の体質。開幕戦ではなんとKIAのヤン・ヒョンジュン以外すべて助っ人投手が先発という珍事もあった。
「ルーキー」がエースというのは違和感がある。もっと韓国人投手には奮起してもらいたいものだ。