王建民 戦力外になる。注目される決断

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『台湾之光』の今後の行方。

アトランタブレーブスに所属していた王建民がクビになった。3Aで11試合に投げたがわずかに2勝。防御率も6.10と安定感を欠いた。

王建民といえば、ニューヨークヤンキースで2年連続最多勝を獲得した投手。2013年WBC では侍ジャパンをほぼシンカーだけで抑えていたことが記憶に新しい。

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ヤンキース時代の王建民
(出典: MLB NEWS http://blog.livedoor.jp/i6469/archives/cat_1030052.html

本人はアメリカに留まることを最優先に考えるが、母国に戻ることも1つの選択肢としたいとコメントした。

この一報を聞いた台湾球界は一気に期待が膨らんだ。そう、彼のプロ野球入団を。

もし、帰国することになればCPBL側は喜んで受け入れる姿勢を示している。そのためにはある条件をクリアしなければならない。それは「優秀旅外球員條款」。旅外球員とは海外でプレー経験がある選手のことを指す。

この項目の86条には以下のように記されている。

『優秀旅外球員は、海外リーグや国際大会での活躍で台湾球界の発展に貢献した者が選ばれる』

 

近年は少々、力が落ちているとはいえ台湾のエースとして上記の条件を満たしているのは明らかだ。だが、問題ある。常任理事の3分の2の賛成が必要だ。噂では呉志揚会長が認めないという話がある。ただしこの話し合いは王建民本人が台湾球界に復帰すると正式に表明してからだ。

実際に認定されてプロ野球に戻ったのは郭泓志。昨年、統一ライオンズに入団し、守護神として活躍した。

王建民の復帰の可能性について球界関係者の声を集めてみた。

・蘇泰安(統一ライオンズオーナー)「彼が帰ってくればさらに台湾球界に貢献することになる。これはとても需要があり、素晴らしいことだ」

楊培宏(中信兄弟エレファンツオーナー) 「王建民が帰って来れるように準備しなければならない。これは全球団が一体になって考えるべき事項だ」
 
・郭泰源(プレミア12 台湾代表監督) 「もちろん大会メンバーに招集したい。まずは旅外球員制度が適用されるかどうか見守りたい」

・洪一中(Lamigoモンキース監督) 「メジャーの球団に入る可能性が高い。台湾に帰ってきても打者のレベルは上がっているから通用するかどうか」

賛否両論だ。全4球団の中でメジャー帰りの選手がいないのは中信兄弟だけ。

Lamigoモンキース  陳金鋒(元ドジャース)
統一ライオンズ   郭泓志 (元ドジャース)
義大ライノス  
胡金龍 (元メッツなど)

先日、チームはホセ・コントレラスを獲得したがメジャーの選手。母国のスターではない。 是が非でも欲しいところだろう。復帰を待ち望む台湾と活躍の場が欲しいアメリカ。王建民はどちらを選ぶのか。その決断に注目だ。

※別の噂では日本に来る可能性も。 これはないと思う。

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