監督とコーチ、二足のわらじで大忙し。
プレミア12の台湾代表監督に就任した郭泰源。6月22日に予選の日程が発表されたことによってチームの構想を少しずつ練っている。まずは6月30日に首脳陣の編成会議を行う。7人で構成される予定だ。
選手選出は3段階を踏むことになっている。1回目は8月下旬に60人ほどの候補を選出。9月10日に45人に絞り込み、最後は10月10日に28人のメンバーが確定する予定だ。監督が考えているのは投手13人、野手15人。
その中にはチェン(現オリオールズ)や王建民(現FA)を候補としているようだ。
6月22日に行われた記者会見で郭泰源は背番号88の代表ユニフォームに袖を通した。そして力強く語ったのは東京行き(ベスト4)だ。台湾の初戦の相手はオランダ。ベスト8が決まるまでは動けないため、最初の目標として設定した。
「代表監督を務めるのは責任が重い。最高の結果を出すためにメンバーや戦略をしっかり立てたい。すでに闘う準備はできている」
2007年以来の代表チームの監督だが、当時以上に背負っているものは大きいに違いない。その証拠に世界野球・ソフトボール連盟会長のフラッカリーやアジア野球連盟会長の彭誠浩からは大きな期待を寄せられている。
「台湾で11月に始まるがまだ期間があるため、イマイチ盛り上がりに欠けているがここで選手やファンは闘志を燃やしてほしい。最強のメンバー、最高の試合を期待したい。企業に対してもバックアップしたい」
周りのプレッシャーも大きいが、郭泰源は気づいたら二刀流になっている。プレミア12の監督と統一ライオンズのコーチだ。プロ野球は現在、雨天中止になった試合を消化中で6月27日をもって前期シーズンが終了する。後期は7月3日からの予定であまり間がない。ほぼ休みなしで動かなければならなくなった。
こうなることは承知で引き受けたのだろう。自身が言えば失礼かもしれないが、体調には気をつけてほしい。日本でも小さくではあるが監督就任話は報道された。大会が盛り上がるための要素になってくれるとうれしいが、本番直前で監督代行になってしまったら日台のファンはとても残念がる。
ちゃくちゃくと進む郭泰源のチームづくり。6月30日の編成会議でだれがコーチに選ばれるのか。日が経つにつれて侍ジャパンの脅威になるかもしれない。その動向に注目だ。
プレミア12の日程表
(出典:中華成棒代表隊官方粉絲團Facebookページ https://www.facebook.com/#!/CTbaseballteam?fref=ts)
※台湾が予選で戦う順番は以下の通り
①オランダ
②イタリア
③カナダ
④キューバ
⑤プエルトリコ