ドーピング検査で陽性反応。発覚した韓国プロ野球の問題点

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韓国で起こってしまった大事件。

ハンファイーグルスのチェ・ジンヘン(30)がドーピング検査で陽性の結果を受けた。これにより、30試合の出場停止と2000万ウォン(約148万円)の罰金が課せられた。

身体から検出されたのは「スタノーゾロール」。世界アンチドーピング機関(WADA)が使用禁止薬物に指定している。主に筋力増幅といったパフォーマンスを向上させる成分が入っている。

本人によると友人から栄養補助食品を勧められ、摂取したそうだ。何が入っているのはわからない状態であったという。ちなみに米国産。

これまでKBOでは2007年にも同様のドーピング検査を行い、5人が摘発されている。選手は10試合出場停止で終わっていたが、今年から刑罰の度合いが変更された。新ルールは以下の通り。

・1回目は薬物の種類によって出場停止試合数が10〜30細かく分けられる

・2回目の違反は50試合の出場停止

・3回目は永久除名

以上。

今回のチェ・ジンヘンは初めての発覚にしては最も重い罰になった。本人はチームを通じて反省の意を示している。

「ファンのみなさんに申し訳ない。どんな刑罰でも受け入れる」

韓国プロ野球では選手に向けて3段階チェックでドーピング検査を実施している。

①1月に行われる新人研修の場で教育

②オープン戦の期間中に担当者が球団を訪問

③シーズン前、球団別にトレーナーがセミナーを実施

この問題で浮き彫りになったのは選手の薬物や食品に対する警戒心の薄さ。トレーナーに相談して問題なしだったものが、正式な検査で陽性反応が出てしまうという事態も。中には面倒で摂取したものを報告しない選手もいる。

KBOはよりWADAと意思疎通をはかること、選手に対しては視覚化できるパンフレットを配布するなど改善策を発表した。これらがすぐに行われるかどうか。

今年はMERSの影響で観客減少が懸念されているだけにダブルパンチを喰らった。1人だけの摘発だが、プロ野球の人気が下降するのではないかと心配でたまらない。

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