台湾プロ野球のトップが王建民と直接交渉へ

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自ら動く行動力が素晴らしい。

野球という競技の発展のため、行動を続けている台湾プロ野球の呉志揚会長。今度は母国が誇るエースのためにアメリカ出張する。先日、独立リーグの球団に入団した王建民に対して直接交渉するというのだ。その内容は2つある。

①11月に行われるプレミア12のメンバーに入ってほしい

②台湾プロ野球の球団に入団するかどうか意思確認

最初の要望に関しては、郭泰源が監督に就任した際に招集したいと表明していた。オリオールズにいるチェンも呼ぶ話もあるが、ヤンキースで2年連続最多勝を獲得した右腕を優先的に考えているようだ。

台湾帰国はブレーブスをクビになったときに国内では復帰への期待が高まっていた。王建民本人はあくまでもメジャーに戻ることを念頭においているが、帰ることも選択肢の1つとしている。

そこで会長自らアメリカに赴き、話し合いに行くという大胆行動に出たのだ。メジャーのオールスターにあわせて渡米する予定。

交渉を電話だけで済ませるのではなく、現地に行こうとする行動力を賞賛したい。今年はプレミア12をはじめ、ウインターリーグやアジア選手権など多くの国際大会を控えている。すべて会場は台湾のため、負担は想像を絶するくらい大きなものになる。そこで、日本や韓国を訪問し協力を求めているのだ。

現地メディアは会長の滞在記をしっかりと報道しているため、成果が目に見える。それとは逆に我が国の熊崎コミッショナーはどうだろう。先月、台湾を訪問していたが報道されることもなければ、報告もなかった。ラジオに出演した際には「台湾には100%協力する」と表明していた。具体的に何をするのかも明確にはなっていない。謎が深まるばかりなのだ。

呉志揚会長の出馬に王建民の心は揺れ動くのだろうか。「台湾之光」と讃えらえている英雄の決断はいかに。

NPBがもし、イチローに戻ってきてほしいというのならトップが自ら赴くべき、交渉すべきだと思う。ぜひ、見習ってほしい。

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