【韓国代表のいま】プレミア12の監督決定。6年ぶりの日本戦に闘志

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WBCでの雪辱を果たすために再登板。

プレミア12韓国代表の監督が決定した。務めるのはキム・インシク(68)。彼は2006年と2009年WBCでも指揮を執った経験がある。第2回大会の決勝戦で勝敗の明暗を分けたイム・チャンヨンvsイチローの場面。なぜ、勝負を避けなかったのかと問いだたされたことでも印象深い。現在はプロ野球の技術委員長を務めている。

(参考:プレミア12の監督を務めるキム・インシク)

元々、代表チームの監督は前年度の韓国シリーズを制した人物が引き受けるという規定になっていたが、サムソンのリュ・ジュンイルは難しいと話していた。プレーオフも含め、11月までシーズンを戦っていたら大会に間に合わないと懸念していたほどだ。そこでもう1人、国際大会の経験豊富なキム・インシクを選んだ。

6月23日にKBO総裁から監督就任の要請をうけたが、すぐには返答しなかった。数日間、悩みぬいたうえで6月26日に快諾したという。

司令塔が決まったことで最初にしなければならないのは首脳陣の決定。編成会議の日程は発表されていない。9月10日に1次エントリー(45人)までに整備することになる。

国民の期待を一身に背負うことになったキム・インシクは神妙な面持ちで次のように語っている。

「2009年以来の代表監督復帰。再度、重大な責任を感じる。今大会には選手の恩恵はなし。選手を強制することはできないが、国のために一緒に悩み、戦ってくれる人物を選びたい」

そうなのだ。兵役恩恵がない現在、モチベーションをどのように高めるのかが最大の問題なのだ。2018年に開催予定のインドネシアアジア大会から恩恵が復活する予定のために適用されない。これは野球だけではなく、韓国スポーツ界全体の悩みの種でもあるのだ。

ファンが楽しみにしていることがある。それは初戦の日本戦だ。侍ジャパンは40代の小久保裕紀監督。そして70代間近のキム・インシク。国際大会で初めて指揮を執る者とWBCも含めて計3度も代表をまとめた経験のある者が直接対決。現地では青年監督に負けるわけがないという声が挙がっている。経験と采配が試合にどのように影響するのか見ものだ。

大会の行方を占う日韓戦は11月8日、札幌ドームでプレーボールだ。

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