現地ファンも驚きの結果。
6月29日に台湾でドラフト会議が行われた。過去最高の93人が志望届を提出し、46人が指名を受けた。その中には現、高知ファイティングドッグスに所属する林哲瑄が義大ライノスに、蔣智賢が中信兄弟エレファンツからドラフト1位。
だが、指名が確実視されていた陽耀勲が落選する事態が起こったのだ。日本ではソフトバンクでプレーし、2013年WBCメンバーの残念な結果は大きな衝撃を与えた。
選ばれなかった原因は2つ考えられている。
1つ目は年齢。32歳になった左腕が何年間、活躍できるのかと心配する声が挙がっていた。プロ野球4球団は全盛期は過ぎていると判断したのだろう。
2つ目はイップス。これは投手ではなくても致命的だ。昨年から台湾の社会人野球チームに所属したが、とにかくストライクが入らない。酷いときは押し出し四球を連発して1回途中で降板することもあった。
(参考:2014年社会人野球リーグ初登板の陽耀勲の投球)
指名されなかった本人はそのまま社会人野球に残るようだが、イップスを治さない限りプレーができないだろう。克服できるかどうかは気持ち次第で、自身からは何も言うことはできない。
早くも人生の岐路に立たされた兄貴。復活できるのか、それとも第2の人生を考えるのか。元WBC戦士の苦悩が続く。
弟の陽岱鋼も2軍で調整中なだけに寂しい。また兄弟対決か、国際大会で共にプレーする姿を見たい。