陽耀勳 元代理人に訴えられる

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いつの間にか裁判で敗訴。

北海道日本ハムファイターズに所属する陽岱鋼の兄を覚えているだろうか。名前は陽耀勳。6月29日に行われた台湾プロ野球のドラフト会議で海外でプレーした選手の中で唯一、指名されなかった。原因は年齢とイップスと言われている。現在は社会人野球でプレーを続けている。

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福岡ソフトバンクホークス時代の陽耀勳

(出典:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%BD%E8%80%80%E5%8B%B2)

現地ではもう1つの問題をめぐり、話題となっている。代理人に300万元(約1200万円)の違約金を支払うことに決定したのだ。

2006年に契約金4000万円、年俸800万円で福岡ソフトバンクホークスに入団。当時の代理人、黃子銘と契約していた。詳しい契約内容は不明だが、陽耀勳が毎年、10試合以上登板するごとに契約継続権が発生することになっていた。しかし、2013年は2軍で9試合に登板しただけで、メジャー挑戦のために退団。代理人をスコット・ボラスに変更した。その際、書面で黃子銘と契約解除をしたと陽耀勳は語っている。

一方的に契約解除をされた本人は「契約違反だ」と主張して裁判を起こした。名誉棄損も含めて3300万元(約1億300万円)の賠償金を求め、勝訴。高等法院(高等裁判所)は陽耀勳が違約金を黃子銘に支払う判決を下した。加えて、代理人報酬の11万元(約44万円)のほかに細かい契約内容に対しての弁償もしなければならない。

イップス克服に向けて奮闘していると思っていたが、まさか訴えられていたとは驚きだ。弟の陽岱鋼が1軍復帰し、復調に向かっているというのに兄弟で対照的な人生を歩んでいる。

果たして無事にプロ野球に復帰できるのか。今回の問題で球団で契約を避けるところも出てくるかもしれない。さらに兄貴の苦悩は続きそうだ。

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