見ものだった対決も残念なものになった。
昨日(9月4日)行われたU-18ワールドカップ スーパーラウンドの日韓戦。結果はご存じの通り、侍ジャパンのコールド勝ちとなった。
写真:9月4日の試合結果
(出典:WBSC公式Facebookページ https://www.facebook.com/wbsc?fref=ts)
スコアは12-0。韓国はほぼ全員がドラフト指名を受けている選手を揃えていることもあって本気でこの大会に挑んでいた。だが、2回に一挙、5失点するとそこからプレーの動きが鈍くなっていった。最初の守備で勝負が決まったように見えた。(生放送時、自身は音声のみで試合展開を追っていた)
打線は先発の上野に10奪三振と完璧に抑えられたため、光ったところは特になかった。
この試合で唯一、輝いたのは3番手で登板した背番号18のリュ・ジェユ。LGツインズから1位指名を受けた投手だ。145キロにたたき出す投球はポン・ジュングン(過去、WBCで日本を苦しめた左腕)の姿を重ねた。
韓国は細かく継投してきたが、リュ・ジェユをなぜ1ボールという途中半端の場面で登板させたのか。前日のアメリカ戦でも投げており、連投になったが本人は上記の球速を投げるほど調子は好調だった。
負ければ決勝進出がなくなる大事に試合。この監督の采配は「完全に試合を捨てている」と宣言しているに等しい。エースで流れを取り戻したかったのだろうが、疑問が残る選手起用は観ている側としてもそのように映ってしまう。
試合の解説をしていた日大三の小倉全由監督にも「謎の采配ですね、選手の動きが鈍いです。」と言われてしまうさまだ。1次ラウンドでのチャイニーズ・タイペイ戦で見せた粘りはどこにいってしまったのだろうか。
プロ入り前の選手たちにとってこのU-18はよい経験になっただろう。来年からプロ10球団に散らばって戦いを繰り広げていくことになる。2017年WBCは難しいとしても2021年の大会で主力になりうる。
ぜひ、リュ・ジェユの今後に注目してほしい。元中日のイ・ビョンギュとプレーすることになる。将来、侍ジャパンの前に大きく立ちはだかる選手に違いない。