これを読めば、首脳陣に対して「誰?」の疑問が解消する。
9月3日、韓国プロ野球委員会(KBO)は11月に開催されるプレミア12出場するチームのコーチングスタッフを発表した。
写真:韓国代表コーチングスタッフ一覧
(出典:KBO公式Facebookページ https://www.facebook.com/kbo1982?fref=ts )
簡単にメンバーを紹介する。
▢監督・・・キム・インシク
09年WBC代表監督。同年まではハンファイーグルスの監督を務めていたが、任期満了と最下位の責任をとって辞任した。その後はKBOの技術委員長に就任し、代表チームの選手選考に関わるなど裏から球界を支えてきた。プロ野球では4球団の監督・コーチを歴任している。監督の采配としてはキム・ソングンに次ぐ2番手の実力者と言える。
▢投手コーチ・・・ソン・ドンヨル
言わずと知れた韓国の至宝。中日でも活躍した韓国三銃士の1人だ。選手として所属していたヘテ・タイガース(現KIA)の絶対的なエースとして146勝132セーブの成績を残した。監督としてはサムソンライオンズ、KIAの監督を歴任する。しかし、契約が残っていても突然、辞任を発表してファンを驚かせている。
▢投手コーチ・・・ソン・ジンウ
韓国歴代最多の210勝を記録した投手。そのほか、投球回や奪三振、敗戦数の記録も持っており、韓国の金田正一といったところ。ハンファ(89年入団、当時はピングレ)一筋、21年プレーした。背番号21は永久欠番になっている。引退後は巨人でコーチ研修を受けた後、ハンファの投手コーチを4年間務めた。
▢打撃コーチ・・・イ・スンチョル
選手時代はヘテ・サムソンの三塁手・外野手として活躍した。入団した85年から新人王を獲得するなど中心選手だった。盗塁王も3回獲得しており、韓国球界歴代5位の371盗塁の記録を持つ。監督としてLGツインズを率い、KIAほか4球団で守備・走塁コーチを務めた。
▢バッテリーコーチ・・・キム・ドンス
現LGツインズ2軍監督。選手としては初年度の90年から打てる捕手として打率.290 13本塁打 62打点と活躍した。LGからサムソンにFA移籍するなど20年間で5球団に所属。08年にはウリヒーローズ(現ネクセン)で高津臣吾とチームメイトになっている。最終年の09年にはプレーイングコーチとしてチームを支えた。
▢三塁走塁コーチ(三塁ベースコーチ)・・・キム・グァンス
現ハンファイーグルスヘッドコーチ。韓国プロ野球初年度の82年からOBベアーズ(現トゥサン)で内野手として11年活躍した。選手としては目立った記録はないものの、引退後、即コーチになっているため選手の指導経験は豊富だ。国際大会では08年の北京五輪で代表チームのコーチを務め、金メダル獲得に貢献した。
▢一塁走塁コーチ(一塁ベースコーチ)・・・キム・ピョンホ
現サムソンライオンズ一塁ベースコーチ。選手時代はヘテとサンパウロレイダース(現在は消滅)の2球団に所属したが現役期間はわずか5年に終わった。その後はOBを皮切りにトゥサン・KIA・サムソンと4球団でコーチを歴任。彼もキム・グァンス同様、引退後に指導者となり、年数は現役を遥かに越える20年となる。
注目すべきはソン・ドンヨルだろう。06年WBCで投手コーチも務めたが、心配なのは国内球団監督時代のように突然やめないかどうか。実際、北京五輪のときにもコーチに就任したものの、精神的なストレスなどの要因が重なり辞任しているからだ。
代表チームの次なる発表は45人の第1次メンバーだ。コーチングスタッフの発表と同時に9月8日には選手名簿が公表されることになった。
「キム・インシク監督が選ぶ選手とは」
「ソン・ドンヨルが形成する投手陣の全容は」
非常に気になる点が多い。
日本にとっては大事な初戦の相手。まだ1次の段階だが、選手名鑑で対策を練ることができる。勝つには早めの情報入手が必須だ。明日の続報を待とう。