【プレミア12】韓国代表1次メンバー発表。海外経験のある選手多し

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昨日(9月8日)、韓国プロ野球委員会(KBO)はプレミア12に出場する代表チームの1次メンバー45人を発表した。

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画像:プレミア12韓国代表 予備エントリー一覧

(出典:KBO公式Facebookページ https://www.facebook.com/kbo1982?fref=ts )

上記の表を解説してみる。

▢投手

全体で21人。先発10人、中継ぎ・抑えが11人という構成になっている。右腕投手の下に「アンダー」書いているが、全員がアンダースローではなく。サイドスローも含め、変則フォームのことを指している。その証拠にイム・チャンヨン(元ヤクルト)の名前がある。

メンバーを見てみるとヤン・ヒョンジュン(KIAタイガース)やキム・グァンヒョン(SKワイバーンズ)とのダブル左腕の名前がある。2人とも日本とのかかわりがある選手だ。イ・デウン(千葉ロッテ)の選出は噂通り。KBOを経由せず海外リーグにいるとはいえ、NPBでの活躍を認められた形だ。

1つ気になる点といえば、春先にメジャーから帰ってきたユン・ソクミン(KIA)が中継ぎとして登録されていることだ。移籍する前はヤン・ヒョンジュンとともに先発の柱として活躍していた投手だ。今季の成績を見ると44試合に登板して1勝6敗 防御率3.38。完全にリリーフに転向してしたようだが、イマイチの内容だ。まだ先発をやっていたほうがよいのではないか。頭から投げてこられたら脅威に感じる。

ここからは各ポジション別に数人ピックアップしていく。

▢捕手

カン・ミンホ(ロッテジャイアンツ)が入ってきた。今季は打撃好調で6月頃までリーグ本塁打王だったほど、長打もガンガン打てる。ここまで打率.309 29本塁打 76打点の成績。彼が6番打者としてスタメン入りすれば途切れのない打線が完成するだろう。

▢一塁手

日本でもおなじみのイ・デホ(ソフトバンク)とキム・テギュン(元千葉ロッテ)がメンバー入り。キム・テギュンは古巣、ハンファイーグルスに戻ってからも4番としてチームを牽引。数年前は白仁天以来の打率4割達成も期待されたほどで力は衰えてはいない。

今回はメジャーでも注目の的であるパク・ビョンホ(ネクセン)が確実に代表の4番に座るだろう。昨年は52本塁打。今年はすでに47本打っている。確実に2年連続50本塁打を達成する。先日、TBSのインタビューを受けていたようだが、飛距離が飛躍的に伸びたのは筋力トレーニングにあるそうだ。

▢二塁手

チョン・グンウ(ハンファ)は昨年まで通算301盗塁のリードオフマン。昨年は32盗塁とここ数年でコンスタントに20から30盗塁を記録している。最近までは早打ちが多かったが待球できるようになり、ファールで粘ることも。

▢三塁手

パク・ソクミン(サムソン)はチームの3番打者。昨年は3年連続3割を達成し、ゴールデングラブを獲得している。
今年2月に開催されたソフトバンクとの親善試合で観たが巨体のわりに右方向に流し打ちもできるし、チャンス時には確実に打てる。代表チームでは9番に入れば面白い打線が組めるのではないか。

▢遊撃手

謎だ。カン・ジョンホ(パイレーツ)が入っている。MLB側はメジャーリーガーを出場させない意向を示している中での選出。アジア人内野手の評価が見直されるかもしれないほど1年目から活躍している。果たして10月10日の最終メンバー発表には名前が残っているのだろうか。

▢外野手

同じくチュ・シンス(レンジャーズ)が入っている。MLBへの対抗心なのかわからないが、現地では一応、メンバーに入れたとの話。

その他、注目したいのはイ・ヨンギュ(ハンファ)。12年には44盗塁で盗塁王に輝くも昨年は指名打者での出場が多く、盗塁数を減らす。今季も盗塁数は少ないが、打撃好調で打率.340を記録している。小技も上手く、打順としては2番打者が適任かもしれない。元々は足が武器のため、チョン・グンウとの1.2番コンビで相手をかき回してくる可能性がある。

まだ最終決定ではないが、この45人のメンバーから推測できるのは長打と足を全面に押し出している。敗戦が後に大きく響く国際大会なだけに足でチャンスを広げ、長打で大量得点を狙う戦法だろう。

NPB所属の選手は全員選ばれている時点で大きな戦力アップになった。あとはMLB所属の2人の行方はどうなるかが注目なところだ。

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