台湾が打倒に燃える投手の存在。
本日(9月16日)から20日の間、台湾・台中でアジア選手権が開幕する。参加するのは日本・韓国・中国・台湾(チャイニーズ・タイペイ)・パキスタン・インドネシアの6ヶ国。日韓中台はシードで以前から参加が決まっていたが、あとの2ヶ国は2月に行われた西アジアカップ、5月に行われた東アジアカップの優勝国で決定した。
※東アジアカップで優勝したのはフィリピンだが、資金や国の事情で出場を辞退し、インドネシアが出場する。
見どころは侍ジャパン社会人代表もさることながら、パキスタンの色川冬馬監督とインドネシアの野中寿一監督だろう。
お二人の指導者としての奮闘ぶりは侍ジャパンの公式HPでコラムがあるため、確認してほしい。
http://www.japan-baseball.jp/jp/world/
(侍ジャパン公式ホームページ 「世界の野球」)
ここでは開催地・台湾からのあるニュースをお届けする。
現地が対戦相手として注目しているのが中国だ。中国といえば、7月にはオリオールズが許桂源(シュー・グイユエン)外野手とマイナー契約を結んだことで話題になったが、まだまだ国内ではマイナースポーツであるのが現状だ。国内リーグも復活し、MLBアカデミーのサポートもあって力をつけてきている。
台湾は18日に直接対決。対戦相手には世界ランク4位の国も恐れる投手がいるのだ。の名は李鑫(リ・シン)。天津ライオンズに所属する23歳の左腕投手。191センチの長身から放たれる大きなカーブが武器。ツーシームとの組み合わせで打者を翻弄する。
2012年 中国・台湾の野球対抗戦に出場した李鑫
(出典:You Tube https://www.youtube.com/watch?v=eGbqDqF43tk)
この李鑫は因縁の相手。2013年に中国・天津で行われた東アジア選手権では4回から登板し、7イニングを投げ無失点、被安打2、奪三振5と完璧に抑えられた。なおチームはサヨナラ負けを喫する。台湾は2年の時を経て雪辱を晴らすチャンスがやってきた。
台湾の打線は昨年の21Uに出場した選手が大半を占めている。中でも注目は8月11日に西武プリンスドームで始球式をした曹佑寧(ツォ・ヨウニン)だ。映画「KANO」の主役を務め、日本でも有名な選手だ。代表では1番センターとしてチームを牽引する。
李鑫vs曹佑寧。若い2人の対決が大会を盛り上げてくれるに違いない。なかなか注目されにくいアジア野球の大会にはもう1つの見どころが存在したのだ。
侍ジャパンのほか、ぜひこのカードを気にかけてほしい。
9月18日
台湾 vs 中国だ。