【韓国プロ野球レポート②】KTウィズのホームで見かけた行列

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日本と比べ、違いを見つけに探検することも海外の球場に行く醍醐味。

9月11日から13日まで韓国を訪れた。プロ野球観戦レポートをお伝えしていくこの企画。2回目の今回は新球団、KTウィズの本拠地である「スウォンKTウィズパーク」の紹介の続きだ。

チケットはKT側の一塁側内野指定席を購入。残念ながら名物のチアリーダーとは少し距離がある。だが、席は簡単に移動できるのでいつでも拝むことはできる。

入口付近に着くと日本ではなかなか見ることができない光景が広がっていた。

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入口付近の写真。試合開始1時間前のもの。チケット売り場で閑散としていたのがウソのように人だかりができていた。都心から少々離れていようが、野球好きな人はどこの球場だって向かう。これは日本と同じだ。

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日本にないものといえば上の2枚の写真。韓国プロ野球の応援は社会人野球と同様、内野席がメインだ。そしてバレーボールを応援するときに使う、ステック型バルーンを叩くのが韓国スタイル。スタッフが手渡し、近くで無料で膨らませてくれる。初めての人にとっては優しいサービスだろう。

次はとても重要なことだ。今年から韓国では全球場で手荷物検査をするようになった。日本では当たり前の光景だが、今まで行われていなかったのだ。

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これは持ち込み可能なカバンやショッピングバック1個の大きさの説明が書いてある。

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近くにあったこの看板は1ℓを超えるビン・缶・ペットボトルの持ち込みが禁止であることを知らせるもの。日本では紙コップに移し替えるという光景を目にするが、韓国でも似たようなことをするようになった。

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入場すると選手を紹介するようにのぼり旗が一面に並んでいる。まるでサッカー場に来たようなつくりをしている。

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別の入場口には改札のような謎のものが設置され、その近くには車椅子の方にも優しいエレベーターもある。しかし、あまり使用される頻度が低いためかスタッフが暇そうにスマホを操作していた。

球場は4階建て。基本、飲食店は2階と3階に集まっているが、購入してから4階に行くとなるとしんどい。階段が異常に長いのだ。運動不足解消にぴったりと言えるだろう。

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野球観戦といえば、ホットドックがMLBのスタイルだと聞いている。自身は未だに現地観戦をしたことがないため真実はわからないが、この球場でも全面的にホットドックが人気だった。他にもアイスクリームやピザとごく一般的なグルメが並んでいた。

どの店舗もとにかく「KTウィズ」を推す。ピザ屋は「KTウィズセット」と名前をつけるほど。中身はピザ1枚とLサイズのソフトドリンク、チキンだった。

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攻守交替のスキマ時間になるとコンビニ前にできる行列。日本でも見るがここまで並ぶのか!?と驚いた。大半の人も目的はコレにある。

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「ビール」だ。韓国では「hite」をはじめ「Cass」「Max」と三種類の銘柄が人気だ。ここでは「hite」を推しているようだ。ビールにおつまみの組み合わせは日本人にとって最高。お隣の国ではビールと共にチキンを食べるのが主流なのだ。韓国語では「チメク」という。
※チキンとメクチュ(ビール)が合わさってできた言葉。

売店では1ℓくらいのビンのような容器で売られている。これをコップに入れずに直に口をつけて飲む。まるで大宴会場に来ているかのような感覚になる。お酒好きには楽しい場所になるに違いない。

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これは球場内での諸注意を表している。韓国語がわからなくても絵で理解できる。子供にも親しみやすくするために球団マスコットが実演している。面白い。

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化粧室(韓国語ではファジャンシル)。今年できた球場だけあって衛生面は完璧だった。これを維持できるかは球場関係者のやる気にかかっている。

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もちろん、グッズショップも中にある。ここはパーカーやぬいぐるみといったものを取り扱うところだった。チームカラーが黒だけあってファッションとしても取り入れることができる。

1軍参入1年目だけあってチーム名を浸透させようと球場全体が取り組んでいる様子だった。飲食店も人も施設も春の船出のときは盛り上がっていたのだろう。最下位が確定した今でも人の出入りは少なくなっているが今後の躍進に期待したいところだ。これはチームだけではなく、球場に対しても言えることだ。

試合以外でも野球を楽しむ方法はいくらでも存在する。自分なりの楽しみ方を見つけてみてはいかがだろうか。

次回はいよいよ試合レポート。懐かしいあの選手が登場する。グラウンド外で繰り広げられた熱戦とは。

起こってしまった悲しい出来事とは、いかに。

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