【アジア選手権】「中韓大戦」は韓国に軍配。 勝敗を分けた小さな差

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韓国の打撃力に完敗。

台湾・台中でアジア選手権が開幕し、初日は3試合が行われた。結果は以下の通り。

日本 12-0 中国
パキスタン 7-1 インドネシア
韓国 8-2 台湾

日本が12安打で快勝。パキスタンとインドネシアの日本人監督対決は色川監督に軍配が上がった。侍ジャパンの公式サイト内でのコラムでもあるように両国とも連盟や選手関係の緊急事態に頭を悩ませながらも奮闘中だ。

その様子はコラムにて。

http://www.japan-baseball.jp/jp/world/

(侍ジャパン公式ホームページ 「世界の野球」)

昨日の1番の注目試合は台湾と韓国の宿命の対決だ。先日のU-18ワールドカップでは韓国が4-3で勝利している。世代は違えど再戦の日がやってきたのだ。

試合の様子は緯來體育台(台湾のスポーツ専門チャンネル)のYou tubeで中継されていたが、残念ながら日本では視聴できない。

頼りになるのは侍ジャパンかアジア野球連盟の公式サイト、台湾のニュース記事しかないのだ。情報が入ってこない悲しい現実だ。

そんな中、台中・インターコンチネンタル球場で行われた熱戦は韓国打線の猛攻により台湾が敗れ去った。

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写真:試合後のスコアボード
(出典:Baseball Federation of Asia 公式Facebookページ https://www.facebook.com/baseballasia?pnref=story)

台湾の捕手を務めた張閔勛は韓国の能力の高さに驚きを隠せずにいた。

『相手打線は以前よりも強力になっている。投手陣は国際大会の経験が少ない若いメンバーでもよい投球を披露していた。』

今回の韓国はプロ野球の二軍の選手でメンバーを構成し、台湾はマイナー所属や社会人、大学生といったメンバーだ。

彼の分析によると両国の投手力はあまり差がなかったという。2ストライクと打者を追い込んでからの投球に難があり、打たれてしまうという状況だったようだ。6回の4失点で試合が決まる。野球というスポーツの怖さを体現したような内容。台湾の投手の制球難につけ込み、韓国は本塁打を放つなど打線が爆発した。

国際大会の怖さとも言えるだろう。失投、押し出し、エラーとたった1つのミスがチームの勝敗を決定づけるのだ。

自身が考える勝敗を分けたものは試合経験の差だ。国際大会ということではなく、このアジア選手権に至るまでに行った試合数のことだ。韓国が二軍のメンバーで来たということはほぼ毎日、試合をしている。一方の台湾は世代や所属がバラバラであり、試合数も選手によって違う。大会直前に壮行試合でチーム力を確かめたとしてもこの差はぬぐえない。

現地では「中韓大戦」と呼ばれるほど、国際大会での対決は注目を集める。国民性なのか、台湾は全力で勝ちに行くが力及ばず。

次は11月のプレミア12での再戦に期待したい。実現するためには台湾はAグループ、韓国はBグループを通過しなければならない。韓国の前に立ちはだかるのは我らが侍ジャパンだ。宿命の日韓戦の結果が命運を握っている。

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