【プレミア12】通訳のジョン・ジャンヨンさんが韓国代表入り

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日本戦に向け、秘密兵器を投入した。

11月に開幕するプレミア12で侍ジャパンと初戦で対戦する韓国代表。日本プロ野球の情報はソフトバンクに所属する李大浩や千葉ロッテのイ・デウンの活躍を通じて得ていることだろう。パ・リーグ球団の選手についてはデータ収集できるものの、どうしても韓国人選手がいないセ・リーグの選手については頭を悩ませている様子だ。

そこで代表監督のキム・インシクは日本のことをよく知る、あの人物をチームに迎えることを決めた。選手ではなく、裏方として支える側の人間だ。その名はジョン・ジャンヨンさん。この名前ですぐに顔が浮かんだ人は「通」と言えるだろう。

現在、ソフトバンクで李大浩の通訳を担当している。過去にはイ・スンヨプ(現サムソン)の通訳も務めていた。これまで10年間、日本の野球を観てきた。代表チームの誰よりも相手のことを知りつくしているのだ。監督が買ったのは細かすぎる選手の分析にある。李大浩自身も膨大な資料の数に驚きを隠せなかったというエピソードがあるほどだ。

戦力分析だけが役割ではない。元々、ジョンさんは大学時代、名が通った左腕投手だった。08年北京五輪や13年WBCでも裏方として活躍し、選手の打撃練習にも協力していた。もちろん、打撃投手としてもサポートができるため、侍ジャパンの左腕投手陣対策もできる。

今回、チームの「核」を任されたジョンさんは次のように語っている。

『08年の北京五輪では優勝を経験できた。その時の感動は忘れられない。本当に幸せな気分だった。今回のプレミア12でも同じ気持ちを味わいたい。』

今回の抜擢は侍ジャパンにとっては脅威となるだろう。弱点だったデータ収集の部分が解消されるほか、十分な対策も練ることができるのだから状況はプラスに転じることになる。

李大浩もプレミア12の出場には闘志を燃やしている。国際大会で活躍してきたイ・スンヨプの姿を間近で見てきていることもあり「国家に尽くすのは当然だ」という姿勢でいる。

ソフトバンクを支える二人はプレミア12では大きな壁として立ちはだかることになる。これを受けて小久保裕紀監督はどのような対策を練るのだろうか。その動向に注目していきたい。

ちなみに韓国代表の4番を務めることが濃厚なパク・ビョンホ(ネクセン)が9月21日の試合で2年連続50本塁打を達成した。10月10日の最終メンバー発表に向けて着々と準備が進められている模様だ。

さぁ、どうする!? 侍ジャパン!

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