【プレミア12】台湾の最終メンバー28人、9月29日に発表

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台湾の行動力には頭が上がらない。

11月に開催されるプレミア12。各国とも最終メンバー28人を誰にしようかと頭を悩ませているところだ。郭泰源が監督を務める台湾は9月29日に発表することが決まった。

チェン・ウェイン(オリオールズ)や王建民(マリナーズ3A)など投手陣の中心となるはずだった選手たちが出場しないことになり、チームの弱体化が懸念されていた。だが、ここにきて朗報が舞い込んでくる。チェン・グァンユウ(千葉ロッテ)が参加することになったのだ。元々、先発で起用する予定で1次メンバーに名前が入っていた。これで希望がもてる。監督理論だと短期決戦では先発が重要になるため、心強いだろう。

ファンの間ではあることが議論されている。『誰がクローザ―なのか』ということだ。各球団の抑え投手の成績は次の通り。

陳鴻文(中信兄弟)  46試 6勝2敗22セーブ 防御率2.66

林柏佑(Lamigo) 39試 3勝2敗12セーブ 防御率3.74

羅嘉仁(義大) 49試 2勝5敗10セーブ 防御率5.19

※9月25日現在の成績。
※統一はワーナー・マドリガル(元中日)が務めているため、除外。

個人的には158キロ右腕の羅嘉仁だと思っているが、負けが先行していて短期決戦の国際大会では心配になる。郭泰源は抑えに関して、次のようなことを言っている。

『陳鴻文と羅嘉仁は球速は遅いし、セットポジションでの投球もよくない。林柏佑も球速はないが、球質がいい。普段は対戦相手として彼らを見ているが、調子のよい者を使う。もしかすると誰もが驚く起用をするかも。』

投手出身監督として何を仕掛けてくるかわからない。不気味だ。

その一方で野手陣にもよい知らせがあった。陽岱鋼(日本ハム)も大会に参加することになったのだ。彼が加わったことで打線に厚みが増しただろう。ほかにもトリプルスリー目前の林智勝(Lamigo)やシーズン最多本塁打記録更新を狙う高國輝(義大)など強打者揃い。投手が心配される中で打者に関して問題なさそうだ。『プロ選手で打線を高めるため、他国にもひけをとらない』とまで言われているほどだ。

選手発表は午後12時30分(日本時間)からの記者会見で行う。いよいよその時が迫っているのだ。

侍ジャパンものんびりしていられない。西野勇士(千葉ロッテ)と髙橋朋己(西武)が故障で大会への出場が厳しくなってしまった。誰を抑えにするか決めなければならない。

佳境を迎えたペナントレースの真っただ中とはいえ、何か対策を立てなければ痛い目を見ることになるだろう。なにもしない間に海の向こうの郭泰源は『打倒、侍ジャパン』に闘志を燃やしているのだから。

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