【プレミア12】秋信守の出場はNPBの『交渉』がカギ

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日本の交渉が韓国人メジャーリーガーの参加を決める。

11月に開催されるプレミア12で侍ジャパンと初戦でぶつかる韓国。まだ最終メンバー発表には時間がかかるが、現地記者やファンの間では秋信守(レンジャーズ)が参加するかどうかで話題沸騰中だ。

1次候補メンバーには名前が載っていたが、MLB側の「メジャーリーガーは参加させない」との発表を受けてもう出場するのは難しいだろうというのが見方だった。だが、ここにきて参加の可能性が高まったのだ。これは非公式の情報ではあるが、今でも日本とアメリカはメジャーリーガー達のプレミア12への参加について交渉中だという。日本側は、交渉に応じなければ17年WBCには出ないとまで言っている。

今回のプレミア12は野球競技のオリンピック復帰のために世界野球ソフトボール連盟(WBSC)が主催し、日本が中心となって開催準備を進めてきた。のちに台湾との共同開催が決定し、現在に至る。なぜかMLBはNPBが主導しているということを気に入っていないらしく、メジャーリーガーを出場させない代わりにマイナー所属の選手の参加を認めた経緯があるという。

一方のWBCはMLBが主催しているが、日本と興行面で対立した。日本は大会収益を出すために重要な役割を担っている。そのために今後の大会のためにも参加拒否を受け入れるわけにはいかないだろう。この交渉は今後の世界の野球の未来がかかっているのだ。我々、ファンの間では「メジャーが本気でないのなら観てもつまらない」という声が挙がるほど。国際大会という大きな事業をするのであれば、紳士的な態度を示してほしいのだ。

韓国代表を率いる、キム・インシク監督は先述の知らせを踏まえて、プレミア12の1次候補メンバーに秋信守と姜正浩をいれた。だが、姜正浩が負傷してしまい、頼りは1人だけとなってしまった。

秋信守本人は、9月24日のアスレチックスとの試合後インタビューでプレミア12の参加について質問を受けた。彼は次のように答えている。

『まだ関係者から正式なオファーが届いていない。直接、話があれば参加を考えるが現段階では何も言うことはできない。』

最終メンバーの名前が記載された書類の提出期限は10月10日まで。この日までに秋信守にオファーしなければ本人も参加しないだろう。それも水面下での交渉の行方次第となるが、成功すれば韓国にとって朗報となる。

メジャーリーガーを参加させて興行収益をあげるためといえ、初戦の相手の打線強化を手助けしていると思うと複雑な気持ちだ。

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