台風はこんなところにも被害を与える。
本日(9月28日)、発表予定だったプレミア12の台湾、最終メンバー28人の発表が延期となった。その理由は台風のためだ。同時にプロ野球の試合も全2試合が中止。ドーム球場が完成に至っていない今、問題となっているのは球場内に溜まった水をどのように抜くかだ。
当初は12時30分(日本時間)に記者会見を開き、28人を発表する予定だったが、自然の力には勝てない。当初は再発表の日にちは決まっていなかったが、先ほど出た情報によると明日(9月30日)の14時(日本時間)に会見を開くとあった。
8月下旬に他国よりもいち早く、1次候補メンバーを発表した台湾。指揮を執る郭泰源監督はプロ野球の統一ライオンズでコーチを務めながら候補選手の調子を常にみてきた。時には、先日開催されたアジア選手権に出向くほど約1ヶ月以上の間、精力的に動いていた。
28人のうち、投手・13人、捕手・3人、内、外野手・12人で構成される。投手陣は郭俊麟やチェン・グァンユウが先発の中心となりそうだ。MLBの決定でチェン・ウェインは出場できず、王建民も調整が難しいのとチームからの許可が下りなかった。その代わり、野手陣は「打線最強」との噂があるなどミート力とパワーに富んだ打線が形成されそうだ。
選手日程を明日に控え、事が順調に進むかと思われたが台風の影響は球界全体にも及ぶ。発表後、10月1日には練習をする予定だった。しかし、球場内のコンディションが改善されないため先延ばしすることになったのだ。まだペナントレースが終了していないこともあり、28人全員がいつ集まるのか未定だ。その分、始動も遅くなりマイナスとなってしまう。
投手選出で悩んでいる郭泰源にさらに追い打ちをかけるような事態となってしまった。この状況になってくると1日でも早い台北ドームの完成が望まれる。明日の続報を待とう。
NPBが非公式でMLBに「プレミア12にメジャーリーガーが参加してほしい」と交渉しているようだが、共同開催国の台湾はいつ動くのだろう。最終メンバー名簿の提出が終わってからでもよいが、オリンピックに野球競技の復帰がほぼ確実になった今、日本の心強い味方がほしいところだ。