三つ巴の争奪戦開始。
韓国プロ野球のレギュラーシーズンも残り試合2~5となり、サムソンとNCの優勝争いとプレーオフ進出可能な5位争い、SK・KIA・ハンファの3球団が最後までしのぎを削っている。
144試合が終わればプレーオフや韓国シリーズ、プレミア12と休む暇もないが来季の準備もしなければならない。日本は戦力外通告が始まっているが、お隣の国でもストーブリーグが既に始まっているのだ。
目玉の1つとして外国人選手の去就がある。最大の注目はNCに所属するエリック・テイムズだ。
写真:NCのエリック・テイムズ
(出典:Have Fun! http://blog.naver.com/7553702?Redirect=Log&logNo=110187437732)
韓国プロ野球2年目の今季は開幕から4番打者として絶好調。2度のサイクルヒットやトリプルスリーを達成するなど現在も優勝争いを繰り広げるチームを牽引している。
そして本日(10月2日)の試合で盗塁を決め、40本塁打・40盗塁を達成した。MLBでは4人が記録しているが、韓国では今まで誰もいなかった。また歴史に名を刻んだ。
(出典:NCダイノス 公式Facebookページhttps://www.facebook.com/ncdinos?fref=ts )
この活躍だと国外球団から喉から手が出るほど欲しがられるはずだ。既にMLBとNPBの球団も彼を狙っている。金銭面や待遇は韓国よりも良いのは想像がつく。結果を出せば年俸も跳ね上がる。プロの世界では当たり前のこと。選手の立場からしたら魅力だ。ひとまず所属球団のNCも再契約に向けたの交渉を始める。
ある現地記者はテイムズを引き止めるため、次のようなことを言っている。
『外国人選手に残留してもらうためには球団側はハンターのような心構えが必要だ。狙った獲物(選手)を逃さないという気持ちだ。年俸がネックになるが、更なる記録更新を狙ってくれるように促していくことも1つの方法だろう。』
試合に出るごとに力が発揮されるような雰囲気がある。長打も打てるし、足もある外国人選手はめずらしい。日本の球団は数試合出場させて打てないならすぐに2軍に落としてしまう。フランシスコ(巨人)のようにわずか5試合というパターン。何のために獲得したのかわからなくなる。一方で、レアード(日本ハム)のように前半は調子が悪くても我慢強く起用し続けるということもある。
NPB球団がテイムズを狙うならどんなに状態が悪くても降格させないことを条件にしたほうがいい。ひとまず、本人はプレーオフも控えているため交渉は全試合終了後になる。
慣れ親しんだ地を選ぶのか、それとも待遇の良さを選ぶのか。彼の決断はファン最大の関心事になりそうだ。