【ネパール野球】ラリグラスの会、笑顔を届ける野球人たち

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有志の地道な行動が新たな道を切り開く。

昨夜(10月2日)、偶然に広告で存在を知り、急遽行くことになったイベントがある。お台場で10月3日、4日と開催中の『グローバルフェスタ2015』だ。JICAをはじめとする国際協力の団体が集まり、活動報告や現地のグルメを楽しむといった内容となっている。支援と言えばアフリカ方面を想像しがちだが、決してそうではない。お隣の韓国はもちろん、中国やタイなどアジア地域の団体も出展していた。

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元々、国際関係や海外に興味はもってはいるが『ただ行ってきました!』というものではない。ここに書くということは野球を通じて国を支援する団体があったからだ。むしろ、関係者と会うためだけに参加したといっても過言ではないだろう。

その支援団体の名は

『NPO法人 ネパール野球ラリグラスの会』

このブログを始めた当初、簡単に紹介したことがある。

ネパールから始まるアジア野球の発展!

簡単な概要は上記の記事を読んでほしい。今回は本イベントでの活動の様子をお伝えしたい。

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写真:出展ブースの様子
(出典:NPO法人ネパール野球ラリグラスの会 公式Facebookページhttps://www.facebook.com/nepalbaseball1999)

防衛相と地雷についてのブースに挟まれており、不思議な雰囲気があった。ここでは主に2015年4月25日に発生したネパール大地震の被害状況や震災後の支援活動を伝える展示が。

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ラリグラスの会では野球指導員を現地へ派遣する予定だったが、地震の影響で断念せざるを得なくなってしまった。すぐに代表の小林洋平氏がネパールへ飛んだ。被害状況を視察していたが、驚いたことに子供たちは震災2日後に野球の練習を再開していたという。家も失った家庭もあり、悲しみにつつまれていたが、日本人が伝えたスポーツは希望を与えていたのだ。

義援金はもちろんのこと、復興支援活動の一環として2015年12月16日から23日までの間、ネパールで野球大会が開催される。地域のチームも参加するが、今後の展開によっては隣の国、インドも参加するという話も挙がっている。

ちなみに本ブースでは活動内容を伝えているだけではない。物品販売やあるお楽しみが用意されていた。

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写真:ラリグラスの会オリジナルTシャツ(1,000円)

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写真:ネパールのハンカチ(300円)

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最近は野球の鉄板になっているストラックアウトだ。昔は『筋肉番付』と番組が放送されていたが、長嶋茂雄や王貞治、松坂大輔など名だたる選手が挑戦していた。これはプロでも全球当てるのは難しい。

そんな中、このブースに訪れる学生や親子連れがいとも簡単にクリアしていく嬉しい事件が起こった。これには関係者もビックリしていた。まさかのプロ野球選手誕生か!?と場の雰囲気は盛り上がっていたのだ。

『これはボールです。』

この言葉から始まったラリグラスの会の活動の第1歩が目の前で展開されていた。

野球はルールは決して簡単ではない。ゼロから始まる指導は説明も大事だが実際にやってみる、やってみせることが子どもたちの興味を引き、笑顔を創り出すことにつながるのではないだろうか。

最後に関係者に方に今後の展望や想いを聞いた。

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鈴木 秀利さん(事務局長:写真右)

今回、ネパールで地震が起こりましたが、私たちは野球を通じて支援するという姿勢は絶対に崩しません。野球を教えると現地の子どもたちは喜んでくれます。12月の野球大会も楽しみですが、ネパールに球場をつくることが1つの目標です。

重田 大輝さん(カープファンのプレーヤー:写真左)

3ヶ月前に現地に行きました。行くとみんなは「今度はいつ来るの?」と言ってくれます。私たちが現地にいれる時間は限られていますが、自分ができることで笑顔が生まれるのは嬉しいです。12月の大会に向けて彼らは練習しているのかなと気になりますが、きっと続けてくれています。

お二人の言葉からは確固たる意志を感じた。野球は決して勝ち負けだけのスポーツだけない。人々の希望にもなれる素晴らしいスポーツなのだと知ることができる貴重な場なのだ。

明日もラリグラスの会の活動は引き続き、お台場で続く。13時30分から14時まで活動報告を行うそうだ。ストラックアウトも好評開催中の模様。

野球を通じてネパールに、子供たちに笑顔を届け続ける団体の今を知ろう。小さな取り組みがいつか大きな一大イベントになるのだ。

ぜひ、足を運んでみてはいかがだろうか。

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※国旗にボールをぶつけてしまったことはお許しください。

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