【ウインターリーグ】台湾球界革命の前触れか!? 発表された2つの新情報

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復活したリーグに登場した新チームと企業の存在。

昨年、休止していたアジアウインターリーグが台湾で復活する。元々、中南米で行われているものと同じく若手選手の育成を目的としており、主に東アジアの選手が集まる。スタートした2012年から参加しているのは台湾・日本・ドミニカの3ヶ国だったが、13年から韓国も参戦して4ヶ国で優勝を争う形になった。

1年の休止を挟んだ今年はドミニカに代わって欧州選抜チームが出場する。これは台湾プロ野球会長の呉志揚会長の強い要望で実現した。彼は3月に来日し、東京ドームで開催された侍ジャパン対欧州選抜の試合を観て感銘を受けていた。そのときには『ぜひ台湾にも呼んで試合をしてほしい』と発言していた。今回はその願いが実現することになったのだ。

10月12日に記者会見が開かれ、新情報が発表された。これまで台湾はCPBL所属の若手選手を中心とした2チームを編成していたが、今年はそれを1つのみにして新たにナショナルトレーニングチームを発足させるというのだ。

所属するのは昨年のU21ワールドカップや光州ユニバーシアードに出場した選手。監督はその2大会で指揮を執った郭李建夫(元阪神)が務める。ユニフォームは代表チームのマーク「CT」が左胸に刻まれることになった。代表のさらなる強化と次の国際大会での優勝を目的とした育成軍だ。

ここで1つ気になる点がある。今回のウインターリーグの冠スポンサーに麗寶集團(リー・パオグループ)というホテルや遊園地を経営する企業がついた。昨年、兄弟エレファンツが身売りする際、買収に立候補したものの実現には至らなかった過去がある。

球団が減少してからファンの長年の願いだったのは「いつ第5の球団ができるのか」ということ。2015年になってからその話題が進展しており、来季から5球団目を2軍に参入させる話が挙がっているのだ。

現在の有力候補は11月に四国アイランドリーグplusと交流試合をする予定の崇越ファルコンズ。新球団参入を目指してアピールしているが、麗寶集團もあきらめずに参入を狙っているのではないか。

ある関係者によると次のようなことを話している。

『今回はウインターリーグのスポンサーになったが、すぐプロ野球に参入しようとは考えてはいない。段階を踏んでいくつもりだ。』

以前、参入に失敗したことで慎重になっているようだ。代表チーム育成軍の登場も気になるところだが、第5の球団誕生も早まるかもしれない。

開催期間は11月28日から12月22日まで。全46試合を選手達はこなす。若武者修行の裏で台湾球界に革命が起こる可能性大だ。

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