【プレミア12】韓国シリーズと選手疲労、ダブルパンチを喰らう韓国代表

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選手の体力をじわじわと奪うプレミア12。

11月に開催されるプレミア12まで1ヶ月を切り、出場国の最終メンバーも少しずつ決まってきた。新しくドミニカとベネズエラ、キューバの28選手が決定し、名簿にはデスパイネ(千葉ロッテ)やカラバイヨ(オリックス)、グリエル(元DeNA)の名前があった。韓国・台湾同様に日本と関係がある選手が出場すると楽しみが増えそうだ。

ファン側としては楽しみだが、選手側としては苦痛となる大会になるかもしれない。侍ジャパンが初戦で対戦する韓国はプレミア12のチーム日程を発表した。

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写真:プレミア12韓国代表のチーム日程
(出典:KBO 公式ホームページhttps://www.facebook.com/kbo1982?fref=ts )

こうして見てみると韓国が優勝することが前提に日程が組まれている。順に追っていくと10月26日に選手の顔合わせ、そこから1週間ほど練習した後、4日、5日にキューバとの壮行試合に臨む。

国内リーグに目を向けてみると、18日からプレーオフファイナルが始まる。2位のNCと3位のトゥサンの対決だ。このまま日程を消化すると韓国シリーズは26日からになる。リーグ5連覇を達成したサムソンが首を長くして待っている状態だ。

ここで運営側が懸念していることがある。上記のプレミア12の日程と照らし合わせると、ポストシーズンに進出しているチームの選手は当然のことながら代表本隊への合流が遅れてしまう。26日の顔合わせはできるかもしれないが、下手をすると3日までの練習に参加できないのだ。現在、残っているトゥサンとサムソンには大会に出場する選手が6人ずついる。ちなみにNCが2人だ。仮にトゥサンが韓国シリーズに進出した場合には12人の選手の調子に影響が出てくる可能性は高い。

1番心配しているのは韓国シリーズが第7戦まで長引かないかどうかだ。代表監督のキム・インシクも日程に左右される状態に頭を悩ませているようだ。本当に7戦まで試合をすることになれば選手達はキューバとの試合に出場させることはできない。その場合は各球団から選手を補強するという。壮行試合とはいえ、国際大会の前哨戦。実際に出ない選手が出ても意味がないと思うが、試合をやらないとキューバ側に失礼になると考えているのだろう。

疲労困憊でプレミア12に臨まなければならない韓国。他国とは違い、1日早く開幕戦を迎える側にとっては恐怖の国際大会となりそうだ。実際のところ、日本と台湾の選手も同じ状況であるため、韓国だけが・・・というわけではないが、運営側のWBSCは国際大会の開催時期について議論する必要があるかもしれない。

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