急ピッチで調整を進めようとする台湾代表。
11月から始まるプレミア12に向けて台湾代表は全8試合の壮行試合をこなすことになった。元々は11月6日にドミニカと、7日にアメリカと試合を行うことが決まっていた。この2試合だけでは物足りなかったのか、台湾プロ野球の4球団と1試合ずつ行うほか、非公開の2試合も予定されている。期間は10月29日から11月2日までだ。
(出典:WBSC 公式Facebookページ https://www.facebook.com/wbsc?fref=ts)
参加国の中で1番早く最終メンバーを発表し、その翌日からさっそく練習が始まった。しかしその当時はまだシーズン中だったため、全選手集まることはなかった。最初はアマチュア投手の呂彦青と宋家豪の2人だけだったが、監督の郭泰源からマンツーマンで指導を受けていた。
日が経っていくと徐々に選手が集まってきた。13日には郭俊麟 (西武)も合流した。17日には台湾プロ野球に所属する選手も練習に加わる。
台湾シリーズは同日、17日から始まるが、出場するLamigoと中信兄弟の選手はまだ代表練習には参加はできない。その間、郭泰源を中心に投内連係などサインプレーを確認していく。チェン・グァンユウは現在行われているCSの結果次第になるため、いつ全員が揃うのか不透明な状態だ。17日以降の日程が発表され、台湾の4球場にて6勤1休で壮行試合に向けて調整をする。
台湾だけではなく、日本や韓国もほぼ休みなしで本番に臨まなければならない。選手の疲労を考えない殺人スケジュールだという声もあるが、裏を返せば試合勘を取り戻すための調整はしなくて済む。チームで確認すべきことはサインなどの細かいプレーだ。
日本はプエルトリコと2試合、韓国はキューバと2試合をこなして開幕戦を迎えるが、台湾は4倍の試合数をこなすのだから大会への本気度がうかがえる。
台湾プロ野球会長の呉志揚氏も積極的に代表チームの練習を視察する予定だ。開催国としてプレミア12は必ず成功させたいという想いは強い。
壮行試合を通して投手陣の弱さがどこまで改善されるのか、郭泰源の手腕にも注目だ。