台湾の秘密兵器は楽天へ。
プレミア12台湾代表に選ばれている宋家豪が楽天と育成契約を結んだ。現在、台湾シリーズと並行して郭泰源主導のもと、代表の練習が行われている。17日の練習場には彼の姿はなかった。
郭泰源はこのことについて次のように話している。
「宋家豪には休みを与えた。練習には21日に戻ってくる予定だ。」
元々、統一ライオンズからドラフト2位で指名されたが、より高いレベルでプレーしたいと本人の要望で入団を拒否していた。自主トレを続けていたところ、異例の所属先なしでプレミア12の代表選手に選ばれた。
宋家豪は右投げオーバースローの23歳。最速151キロの直球とスライダー、カーブ、チェンジアップを投げる。昨年のU21ワールドカップにも出場し、12回を投げて無失点。最優秀防御率のタイトルを獲得した実績がある。
映像:U21ワールドカップで投げる宋家豪(1:00から)
(出典:You tube https://www.youtube.com/watch?v=HEfCKa3Cpy8)
186センチ103キロのガッチリした体から放たれる速球はとにかく重い球質だ。楽天では抑えを任せてみるのも面白いのではないか。今季、抑えを務めた松井裕が先発に戻る話があるため、後ろを任せる投手がいなくなる。過去を振り返ればラズナーはまずまずの成績だったものの、ハウザーやスパイアー、ファルケンボークなど期待されていた助っ人がことどとく総崩れした。
最下位からの巻き返しを狙うチームは梨田監督新体制のもとで生まれ変わろうとしている。補強第1弾が宋家豪の獲得だ。育成からのスタートになるが支配下選手になる日もそう遠くないだろう。
与田投手コーチも速球で名をはせた投手だ。同じ投手と多くの技術を吸収して郭俊麟(西武)やチェン・グァンユウ(千葉ロッテ)と共に台湾三銃士を結成してほしいところ。
これで来年からますます台湾のファンからの注目度が高まる。先発もよいが、ぜひ東北の火消しになってほしい。まずは参加が予定されている秋季練習に注目していきたい。