【韓国賭博問題】サムソンの3選手、現地メディアが正体に迫る

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名前は明かされないが徐々に絞られる人物。

現在、日本で問題になっている野球賭博。10月21日の今日は新たに笠原将生と松本竜也が関与していたことが発表された。巨人という伝統ある球団で起こった今回の出来事は「巨人軍は紳士たれ」という格言を残した松正力松太郎の意思を汚す形となってしまった。明日はドラフト会議だが、会場に招待された1,000人のファンが球団に対してどのような見方をするのか注目したいところだ。

その一方で、お隣の韓国でも賭博が発覚した。リーグ5連覇を達成した王者、サムソンライオンズに所属する投手3人が遠征先のマカオのカジノで手を汚したというのだ。

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写真:サムソンの賭博問題を伝える画像「戦力にダメージか?」
(出典:Basenation Studio https://www.facebook.com/Basenation.Studio?fref=ts)

未だに具体的な名前は明かされていないものの、現地メディアの『MKスポーツ』では3人のうち、1人が先発、2人が中継ぎ・抑え投手だと報じている。チームの主力かつ、プレミア12にも選ばれていることから誰なのかわかりそうだ。

ちなみに疑惑がかけられている選手の簡単な情報は、以前書いた韓国代表選手紹介の記事から抜粋して下に載せる。

ユン・ソンファン(サムソン)

今季、17勝を挙げたサムソンの新エース。3年連続2桁勝利をクリアし、FA移籍したペ・ヨンス(ハンファ)の穴を埋める活躍を見せた。投球回数も194もスタミナにも自信あり。スライダーでカウントを取りに行き、カーブで打たせる一方でフォークで空振りを狙ってくる。セットポジションから投げ込まれるストレートは140キロ中盤。

チャ・ウチャン(サムソン)

13勝を挙げたチームの左腕エースの1人。奪三振能力に長けており、今季は173投球回に対して194個の三振を奪い、最多奪三振のタイトルを獲得した。。外角へのコントロールが良く、スライダーとフォーク(縦のスライダー)で攻めてくる。ストレートは140キロ後半で内角を攻めるときによく投げている。

アン・ジマン(サムソン)

チームの絶対的なセットアップマン。2月のソフトバンクとの親善試合でも投げていた。今季は通算150ホールドを達成する活躍。今季は37ホールドを挙げてタイトルを獲得した。4年連続50試合登板をしており、連投も可能だ。150キロのストレートと縦のスライダーで空振りを誘う。

イム・チャンヨン(サムソン)

ヤクルトでも活躍したサムソンの抑え投手。韓国復帰後も順調セーブを積み重ね、今季は韓国通算200セーブを達成。33セーブでタイトルも獲得した。プレミア12でも守護神を任せられる可能性が高い。

球団は昨夜に行った記者会見を経て、疑惑をかけられている選手を韓国シリーズに出場させないことを決めた。この事件が明らかになってから球団ホームページや事務所に問い合わせがあった。会見で真相解明に全力を尽くすと宣言したこともあって、そこに関しては肯定的な意見が多かったと言うが、国内リーグの最終決戦に泥を塗る結果になりファンから失望の声が多数あるそうだ。

それはファン目線からみれば当然のことだ。該当する選手については実際にシリーズが始まってしまえば誰なのかがわかってしまう。

韓国で王者と呼ばれる球団に訪れた最大の試練、リーグ戦開始時からある老舗球団だけあって、巨人と同じように犯した社会的責任は大きい。詳細はまだ調査中。現場にいる門倉健(現サムソン投手コーチ)やイ・スンヨプの心境はいかに。

プレミア12開幕まで20日を切った状態で大会にもどのような影響があるのだろうか。『MKスポーツ』は他国メディアの報道が選手のことよりも賭博ばかりになるのではないかと心配している。

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