新本拠地とともにチームも生まれ変わるのか。
現在、韓国・ネクセンヒーローズが来季からの新たなスポンサー企業を探している。2010年からのスポンサーだったネクセンタイヤとの契約満了に伴うもので国内外5企業を候補としている。
そんな中で日本の企業が有力候補に挙げられている。「Jトラスト」だ。
1977年創業の総合金融企業で、国内では信用保障やクレジットカード事業を展開している。本社は東京都港区にあるが、韓国やインドネシアにも支店がある。海外では銀行業をしている。
現地メディアの「ヨナプニュース」では映像付きでJトラストが契約筆頭候補だと報じており、来季のチーム名も変わるのではと予想している。
球団の歴史を振り返ると07年に現代ユニコーンズが解体され、新球団のヒーローズが選手を引き入れた。当時は親会社がなく、ネーミングスポンサーという形をとって球団運営がスタートした。最初はタバコ会社の「ウリ」がその役割を担い「ウリ・ヒーローズ」になった。この頃は高津臣吾が選手として所属していた、だが、シーズンが始まって数か月後にスポンサーを降りて、親会社なしの状態になってしまった。
その後、2010年にネクセンタイヤと契約を結んで現在に至る。今季をもってその契約が解消されることになった。
このJトラストは韓国国内では評判が悪い。会社自体は貸付け業者だと思われているようだが、関係者はそれを否定した。有名俳優をCM起用して話題を集めたが、世間から苦情の声が相次ぎその俳優と契約を解除したことでさらにイメージが悪くなったという。
悪いイメージはそう簡単に払拭できない。契約間近ともいわれているが、ファンやKBO関係者から反対の声が多数挙がっている。
最近ではサムソンの選手による海外賭博が明らかになったばかり。選手と金融会社がつながるのは危ない匂いがする。選手が借金まみれになるか、賭博がさらに広がるか、悪い想像をしてしまう。
スポンサー契約は計画的に。韓国の英雄(ヒーローズ)はどのような選択をするのか。その決断が注目される。