【プレミア12】賭博疑惑の3選手が明らかに。韓国代表が選手入れ替え

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ついに名前が出た3人の正体。

先日、明らかになった韓国・サムソンライオンズの選手による海外賭博問題は新展開を迎えた。10月25日に韓国シリーズの最終エントリーが発表され、疑いがかけられている3選手が誰なのかわかったのだ。

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写真:プレミア12の組み合わせ紹介
(出典:WBSC 公式Facebookページ https://www.facebook.com/wbsc?fref=ts)

名簿から外れたのはイム・チャンヨン、アン・ジマン、ユン・ソンファンの3人だ。全員がチームの主力選手であり、プレミア12の代表にも選ばれていた。名前が明らかになったと同時に大会に出場する選手の入れ替えが発表された。

3選手の代わりに選ばれたのはチャン・ウォンジュン(トゥサン)、シム・チャンミン(サムソン)、イム・チャンミン(NC)だ。彼らは最終メンバーの名簿にはなかった新たな選手達だ。

簡単に選手紹介をする。

□先発

チャン・ウォンジュン(トゥサン)

今季、ロッテジャイアンツからFA移籍してきたチームの左腕エース。セットからゆったりとしたフォームで投げるのが特徴的で145キロの直球と打者の内角低めに制球されるスライダーで三振を狙う。タイミングを外す巧みな投球術をもつ。今年は貯金はつくれなかったものの、12勝を挙げて6年連続2桁勝利を達成した。

□中継ぎ

シム・チャンミン(サムソン)

今季、自己最高の61試合登板を果たした中継ぎエースの1人。サイドスローから投げ込む直球は150キロを超え、強打者に対しても真っ向勝負を挑む右腕。変化球は鋭く横に曲がるスライダーとカーブを持つ。67回1/3を投げて91奪三振とマウンドにあがれば奪三振ショーを演出する脅威のセットアッパー。

□抑え

イム・チャンミン(NC)

リーグ2位となる31セーブを挙げた右腕。武器は155キロの速球で打者の内角低めに制球ができる。61試合登板も果たし、チームのポストシーズン進出に貢献した。スライダーも投げるが投球の半分が直球のため、高めの球を狙い撃つべし。ただし、球質が重いので注意が必要。

今回の賭博問題が発覚したときから選手の入れ替えが示唆されていたが、意外と早めに決まった。代表チームの指揮を執るキム・インシク監督は3人を選んだ理由を次のように話した。

『チャン・ウォンジュンはポストシーズンを通して球威が良くなり、シム・チャンミンは150キロが魅力だ。イム・チャンミンは投手コーチからのオススメもあったが、31セーブを挙げた成績と経験に注目した。』

代表チームは26日から選手が顔合わせをし、27日から練習が始まる。本来ならば士気を高めていかなければならないときに賭博問題が起きてしまった。今回、外された選手らの関与が事実なら国際大会の名はおろか、国の名誉まで汚すことになってしまう。キム・インシクもひやひやしている。また、これから始まる韓国シリーズで選手が負傷しないかどうか心配もされており、頭を悩ます日々が続いている。

いよいよ侍ジャパンとの開幕戦に向けて動き出すが、この入れ替えや賭博問題がどこまでチームに影響するのか注目される。韓国に光明が見える日が来るのだろうか。

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