【プレミア12】韓国代表選手が集結。イ・デウン『日本の打者は粘る』

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記者会見場で日本の情報を公開。

10月26日から韓国シリーズが始まった。賭博問題に揺れるサムソンライオンズは9対8でトゥサンベアーズを逆転で下した。MVPはチャ・ウチャン。出場できなくなったイム・チャンヨンの代わりに抑えを任され、1回2/3を無失点に抑える好投を披露した。

4戦先勝で優勝が決まる戦いは、サムソンが勝利しても負けてもその背後には常に「賭博」がつきまとう厄介な事態となっている。リーグ初の5連覇に向けて突き進むべきだが、微妙な雰囲気が漂っているに違いない。

試合開始の数時間前、プレミア12に出場する韓国代表は選手の顔合わせとオリエンテーションを行った。簡単な選手紹介などをした後は記者会見も開いた。出席したのはキム・インシク監督、カン・ミンホ(ロッテジャイアンツ)、イ・デウン(千葉ロッテ)の3人だ。

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写真:プレミア12の組み合わせ紹介
(出典:WBSC 公式Facebookページ https://www.facebook.com/wbsc?fref=ts)

チーム状態や大会への意気込みを語る3人。簡単に本人の言葉を紹介する。

□キム・インシク監督

『賭博問題という悪い話題がある中で私たちは試合に臨まなければならない。サムソンの3選手が抜けたことで投手陣は弱くなるだろう。まずは予選で3勝することが目標だ。そうすればベスト8に進出できる。国民と名誉のために全力を尽くす。』

□カン・ミンホ

『シーズンが終わってもプレミア12のために休まず、調整を続けてきた。時間は限られているが、力を発揮できれば調子もよくなるし、結果も残せるだろう。まずは初代表のイ・デウンをチームに慣れさせることが自分の役目。韓国代表には短期決戦に強い選手が揃っている。良い試合ができるように最善を尽くす。』

□イ・デウン

『初めて代表チーム入りをするため、早くみんなと練習がしたい。投手陣が弱いと言われているが、決してそうとは思わない。なぜなら、選手全員が良い成績を残したいと思っているからだ。対戦する日本の打者はしつこく球に喰らいついてくる。注意が必要だ。』

会見に出席させた2選手がチームの命運を握っているのだろう。カン・ミンホは過去のWBCや北京五輪でも活躍した国際大会のベテラン選手。リードだけではなく、今季、35本塁打を放った長打力も魅力だ、

一方のイ・デウンは我々、日本のファンが1年間の活躍を見てきた。150キロのストレートと鋭く落ちるフォークで三振を奪う。後半戦は崩れる場面が増えてしまったが、チームのCS進出に貢献したのは確かだ。もちろんのこと、侍ジャパンの特徴を知っているため、こちらも注意が必要だ。

代表チームは今日(27日)から公式練習が始まる。韓国シリーズに出場している選手の合流を待つ形となるが、残る選手で調整を進める。まずは11月4、5日に行われるキューバ代表との壮行試合に向けて動き出す。

侍ジャパンが注意すべきはイ・デウンはじめ、日本にいる選手だ。イ・デホと通訳のジョン・ジャンヨンさんも後に合流する。全体では戦力分析チームを結成して、CSを観戦するために来日していたという。彼らの分析がどこまで進んでいるのか気になるところだ。

不利な状況にありながらも韓国代表が始動する時が来た。開幕戦までにどこまで調整してくるのか、その動向に注目だ。

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