いよいよ代表選手が全員集合。
日本シリーズでMVPになった李大浩(ソフトバンク)がプレミア12韓国代表の練習に合流した。午前中には会見を行い、メジャー移籍を発表した。
決めたのはわずか2日前という。これまで得た経験をアメリカでも生かすことができれば、成功できるだろうと自信をのぞかせた。まずは大会に集中するそうだ。
写真:韓国代表対キューバ代表の壮行試合のお知らせ
(出典:KBO 公式Facebookページ https://www.facebook.com/kbo1982/?fref=ts)
午後には明日から開催される韓国代表対キューバ代表の壮行試合、公式記者会見が行われた。
出席したのは4人。韓国側はキム・インシク監督とパク・ビョンホ(ネクセン)、キューバ側はビクトル・メサ監督と14年シーズンMVPを獲得したヨスバニ・トーレスだ。
キム・インシク監督は「7年ぶりのキューバとの試合はとても意義が大きい。この試合はお互いのチームの状態を確認するのに絶好の機会だ。」と開催できる喜びを語った。
一方のビクトル・メサ監督は「韓国野球の水準はとても高い。明日から試合に燃えている。本戦ではベスト4に進出しなければ対戦できないが、きっと再戦できるだろう。」と対戦相手を褒めたたえた。
この壮行試合はプレミア12のためのものではない。韓国球界全体の新たな歴史の始まりでもある。本試合の開催場所は韓国初のドーム球場「コチョクスカイドーム」で行われるのだ。
来年からはネクセンヒーローズの本拠地として使用されることになっており、球場のイメージとしては札幌ドームに似ている。現在のところ、約100試合行われる予定だ。今季は多くの雨天中止に悩まされたが、ドーム球場の誕生により改善される。
今回は記念すべきドーム球場の開幕戦だ。その対戦相手が08年北京五輪の決勝で対戦したキューバなのだから現地ファンからの注目度が高い。
ただ、韓国側には問題がある。本戦が迫っているというのに先発陣やベストオーダーが決まっていないのだ。すべてこの2日間の試合で判断するというが、喜んでいる暇もないように見える。
明日の試合ではキム・グァンヒョン(SK)が先発し、2番手にイ・デウン(千葉ロッテ)が投げることが発表されている。一方の打線ではクリーンナップとして3番・オ・ジェウォン(トゥサン)、4番・パク・ビョンホ、5番・李大浩が起用されるのではないかと一部の報道ではある。
そのほか、選手のケガの心配もある。李大浩が日本シリーズで死球を受けたこともあり、その状態が心配されている。つい数時間前に別の選手も負傷したという情報が入ったため、段々と雲行きが怪しくなってきている。
歴史的な試合を迎える一方でキム・インシク監督の苦悩は続く。このままで日本との開幕戦を無事に迎えることができるのだろうか。