最終回にアメリカが底力をみせた。
プレミア12台湾代表は本番前最後の壮行試合に臨んでいる。相手はアメリカ代表だ。実はこの試合、チケットが完売している。これまでの試合はこのようなことがなかったのだが、それだけ注目度が大きい。
写真:プレミア12のチケット購買促進の広告
(出典:pb+運動平台 公式Facebookページ https://www.facebook.com/pbplus.me?fref=ts)
台湾代表 3対4 アメリカ代表
勝 シモンズ
セ デナート
負 陳鴻文
この試合のスタメンは以下の通り。
台湾代表
1 陽岱鋼 (中)
2 郭嚴文 (遊)
3 林智勝 (二)
4 林泓育 (指)
5 高國輝 (左)
6 林益全 (一)
7 陳鏞基 (三)
8 張進德 (捕)
9 王柏融 (右)
P 呂彦青
アメリカ代表
1 メイ
2 スクランファニ
3 マックブライド
4 ブラック (指)
5 エイブナー
6 マーティン
7 パストニッキー
8 ロールフィング (捕)
9 ソト
P パウンダーズ
投手継投
台湾
呂彦青→宋家豪→王鏡銘→陳禹勳→羅嘉仁→陳鴻文
アメリカ
パウンダーズ→セゴビア→フォースタイス→コールマン→シモンズ→デナート
初回から試合は動く。アメリカの攻撃、先頭のメイが中二塁打を放つと、暴投と四球で一、三塁とチャンスを広げる。5番・マックブライドの左犠飛で先制点を挙げた。
アメリカ先発のパウンダーズは最速152キロの直球を武器に台湾の初回の攻撃を三者凡退に抑えた。
4回には楽天に入団した宋家豪が登板。4番のブラックに安打を浴びるとその後は暴投などもあって、三塁のピンチを迎える。エイブナーの打球が三遊間深いところに飛ぶが、陳鏞基が本塁で三塁走者を刺す。二塁に向かっていた打者もアウトにしてピンチを脱した。
6回、台湾の投手が王鏡銘に代わったところをアメリカ打線は逃さなかった。メイが死球で出塁すると代打で登場したフランジャーの安打で一気に名が三塁へ。ここで打席に立ったのはエイブナー。4回の凡退を帳消しにするかのような中安打でチームに2点目をもたらした。
一方の台湾打線は6回、同様に一、三塁の場面を迎えるも得点できず、このまま完封負けか・・・とファンが思い始めたそのとき、猛攻がはじまる。
7回、林益全と蔣智賢の連続安打で一、二塁の得点チャンス。代打で登場した張志豪が左安を放ち、待望の得点が入る。その後も攻撃は続き、この回で3点を返し、逆転に成功した。
だが、さすがはアメリカだ。そのままでは終わらない。最終回にフィリップスの本塁打で同点にすると三者連続安打で勝ち越し。そのままその裏を守りきり、逆転勝ちを収めた。
お互いに9安打を放つも、勝ったのはアメリカの底力だろう。台湾は一時、追いつくも守れなかった。陽岱
鋼(日本ハム)は3打数1安打の成績だった。
投手陣の弱さが懸念されていた台湾代表。最終回に逆転を許したとはいえ、アメリカ打線を8回まで2点に抑えたことは本大会に向けて大きな自信につながったに違いない。
6勝1敗1分で台湾代表は壮行試合を終えた。これで後は9日の開幕戦を待つのみとなった。いよいよプレミア12の幕開けだ。