いよいよ決戦当日。
11月8日、運命の日が来た。プレミア12の開幕だ。
韓国代表のキム・インシク監督は昨日の記者会見でキム・グァンヒョン(SK)の先発を明言した。以前から決定的だとは言われてはきたものの、直前まで決めかねていた。その理由はキューバとの壮行試合でイ・デウン(千葉ロッテ)が好投したからだろう。
何度も日本と国際大会で対戦しているキム・グァンヒョンと今季、日本球界を経験したイ・デウン。采配を振るう側からすれば2人の「武器」はとても魅力的だといえる。
これまでの現地報道をみていると日本に対する対抗意識は明らかにキム・グァンヒョンのほうが高かった。取材での発言はほとんどといっていいほど、開幕戦に関することだったからだ。
4日に行われた壮行試合で3回を無失点に抑えたときには次のように答えていた。
「すべては日本との試合のために準備を進めている。相手は直球とスライダーを狙ってくると思うが、それに対抗するためにカーブやチェンジアップを投げた。出場したら絶対に負けない。」
このときは最速148キロの直球に142キロから127キロまで球速差があるスライダーで攻めていたが、要所で新たな変化球を投げていた。空振りがとれるチェンジアップとカウントを取りに来るカーブ、侍ジャパンが注意すべき球だ。
日本の打者はミート力が高いと評価しており、早いカウントで勝負を仕掛けようとしている。イ・デウンから得た「粘って球数を増やしてくる」という情報を元に対策を立ててきた。
これが吉とでるか、凶とでるかは19時からの試合で明らかになる。観戦するときはぜひ、キム・グァンヒョンの投球術に注目してほしい。
運命の日韓戦。自身も現地に行ってレポートをする予定だ。