韓国人記者がみた試合以外の日本との差。
いつものようにニュースを探していると韓国人記者の面白いコラムを見つけた。試合映像を配信している『SPOTV』の記者のものだ。その内容としては野球殿堂博物館を見学して韓国との違いを感じたというもの。
その記者はプレミア12の決勝戦、アメリカ対韓国の試合を前日に控えた20日に野球殿堂博物館を見学した。ご存じの通り、この場所はアマ・プロ関係なく、日本における野球の歴史を学ぶことができるところだ。WBCなど国際大会での記録や殿堂入りした選手・関係者を称えるレリーフもある。過去の書籍も充実しており、昔の野球が好きなファンにもたまらないところとして重宝されている。
見学した記者が驚いたのは、球団変遷のコーナーだという。博物館というと良い部分を全面に推す展示が多いが、消滅や合併など悲しい事実から目をそらすことなく、後世に伝え続けていることに感銘を受けたようだ。
展示内容が充実している野球殿堂博物館を見て、感じたことがある。それは韓国はこのような場所があるのかどうか、ということだ。
韓国の野球博物館は済州島に存在はする。ただし、日本のように充実はしていない。1995年にイ・グァンファンソウル大野球部監督が私財をはたいて建設した。どうやらこの監督を称える博物館もあるようで、そこから3000点の所蔵品を寄贈したそうだ。
現実問題、プロ野球の記録は過去の名鑑があるので調べることができるが、アマチュアに関するものがほとんどない。70年代には高校野球の全盛期を迎えていた韓国。当時の試合の記録をしたものは存在するが、今は行方不明だという。
昔の野球について情報を得る方法として記者歴30年以上のベテランに聞かないとわからないといった状況だ。それか新聞を探すしかない。
記録は業績を称えるものはあるが、その証拠品が少ない。この記者のコラムがきっかけで韓国野球の歴史を振り返る機会となるだろうか。
今回の内容で自身もやっと博物館の場所がわかった。来年にでも見学しに行こうと思う。
出典元:『SPOTV』
http://www.spotvnews.co.kr/?mod=news&act=articleView&idxno=36504&sc_code=1384128643&page=&total=